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アフターサマー…2 ページ38
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相変わらず朝はダメなようだ。
それでも毎日ちゃんと朝練に行っているんだから、すごいとは思うのだけど。
その後の授業で早速寝ていたんじゃあ、しょうがない。
我が校は文武両道が鉄則。
こればかりは中等部の頃から何も変わっていない。
だけどまぁ、今私が早速起こすのも、何か違う。
1学期はあれだけ避けまくって、赤の他人を決め込んでいたのだから。
そりゃ………元に戻ったのだけど………、
とは言え、此処にはその「元」を知らない人は沢山いる。
急に馴れ馴れしくしたらおかしい。
また前みたく好奇と非難の的になってしまう。
嫌だ。
あれだけは避けたい！
怖い、ほんっとに怖い、女の眼！
私は椅子を引き、少し前に詰めて、
背中に当たる手から離れた。
別に隠す訳じゃないけど、しばらくは。
何もない振りをしておくに越したことはない。
平穏な学園生活の為に！
なのに。
また、あいつの指先が私の背中を掠めた。
後ろで机が小さくガタ、と揺れる音がしているからあいつが寝姿勢でも整えたのだろう。
半袖のあいつの腕は重い頭に痺れたのか、
もう片方の腕に代わって、
また背中に、トン、と指先がくっ付いた。
これが1学期中だったら、
私はすぐさま席を立っていただろう。
死ぬほどの吐き気をもよおしていたかもしれない。
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作者名：環
| 作成日時：2018年7月16日 19時
