私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？陸っ！

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竹谷がそう言いながら
平の肩をガシッと掴んで前後に揺らしている
その横で、こちらも食器を下げに来た
不破雷蔵が後輩のためにフォローを入れる

しかし、その不破も「それに親友の僕だって呼ばれてないんだから…八左ヱ門が呼ばれるわけないじゃないか…」と小さく愚痴をこぼしているため
もしかしたら後輩のためだけではなく竹谷に少しばかり八つ当たりがしたかったのかもしれない

不破の確信をつく言葉に竹谷は平を揺さぶる手を一度止める
それでも、納得がいかないらしく
ついには…


「うっ…！！？、！！でも…でも〜！！！！
何でお前が先なんだよおおお！！！！





くそ〜！！！滝夜叉丸！！！このヤロー！！！
表出ろ！！！！勝負しろ！！！！！勝負！！！」

「え〜！？！！！？！何でですかっ！？！！？
それに私まだ食事が途中でっ…！！！」

「さっさと食え！！！！！！！！」

「は…はいっ！！！！！！」



普段は六年生よりも温厚な五年生が
こんな風に自分に当たり散らす日が来るなんて…！
なんて日なんだ今日は…！！！と
平は食事を一気に流し込もうとする


「おやまぁ…お気の毒〜」


そんな平を見てるだけで
助けようとはもちろんしないのがこの綾部喜八郎というもの


そして、そんな綾部の側で

「…なんだこの騒ぎは」

と彼らと同じ四年生で食堂で注文したばかりのBランチ片手に立っている田村三木ヱ門が
呆れた様子で平を見ていた

面白そうだからという理由で
綾部はこの田村の一言にはきちんと説明する


「滝夜叉丸がA先輩のご実家に行ったことを
竹谷先輩が怒って
これから勝負するんだってさ〜？三木ヱ門」

「はぁ！？！！！？
なんでA先輩にとって一番の後輩である
この私を差し置いて滝夜叉丸なんかがA先輩のご実家に先に行くんだっ！！！！！


…竹谷先輩！！！この田村三木ヱ門…！！
助太刀します！！！このにっくき滝夜叉丸を！！！
ギッタンギッタンのボッコボッコにしてやりましょう！！！！」

「おい！！！！！三木ヱ門！！！！！
貴様一体何を言って…！！！！！！」

「良いだろう！！許可する！！！
その代わり火力が一番強いのを持ってこい！！！」

「はい！！！！」



「ぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！
何でこうなったんだ〜！！！？！？！！！」


その後、突如として始まったこの三人の戦いを
どこから聞きつけたのか
一年は組の摂津のきり丸がその観戦チケットを売り捌いたとかなんとか…


それはまた別のお話____

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