私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？陸っ！

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「「「(あれ！？こいつ嫌ってるというより拗ねているだけなのでは！？！？)」」」


そう、最後の言葉尻を捉えると
綾部の嫌悪はむしろ好意の裏返しであるように思えるものだったのだ



特に五年生の三人は普段似たような誰かさんを見ているのでデジャヴを感じていた
しかし、綾部自身そのことに気づいておらず
Aに対しての嫌悪だと誤認している様子だ

しかし、Aもこのままではいけないと
ある程度、綾部に対して訂正を入れる




「でも私…別に綾部くんのこと…
嫌ってるわけじゃ…」

「…口だけならなんとでも言えますよ〜だ」




綾部はフンとAからまた顔を逸らしたが
その後の表情筋が少し緩んでいることを平だけは見逃さず、『お前まじか』と驚いた目で見ていた


もちろん、そんなことは本人を含めて誰も気づいていないため、相変わらずの態度で綾部はAに尋ねた






「それで結局、先輩はどうするんですか？
早く決めてください」






その綾部の問いにAは「うーん…う〜」と苦しげに声を上げながら、しばし悩み
こう結論した








「うっ…心が傷つくので…今回は…ごめんなさいっ！！！」

「ほんと先輩は自分勝手な人ですね
やっぱり嫌いです」

「すみません…」




Aに断られ、また拗ね出すご機嫌斜めな綾部を平が宥めだしている最中に
ようやく自分の番が回ってきたと今度は田村が声をあげる


「なら次は私ですね
先輩方には申し訳ありませんが
この私のお題はA先輩の他にいませんっ！！」

「それで田村くんのお題はなんですか？」




そう聞けば
田村は待ってました！と胸をポンと叩いてから
声高々にお題を述べる















「はい！【頼れる先輩】です！」


「「「…
















いや他にもいるだろっ!!!!!」」」

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