私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？陸っ！

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何もかもが可愛い後輩のしんべヱによってAにバレてしまった食満は真っ白になって涙をこぼし天を仰いだ

さらば…俺のオタ活…
というかさっきの矢文の脅しも結局意味ねぇじゃん…
あ〜ちくしょう…それはそれとて今日もAは可愛いなぁ…
これがまさに残酷な天使のテ◯ゼなんじゃねぇの…？？

などなどと食満は考えており
その作品のファンに怒られるぞ！！しっかりしろ！気を確かに！と声をかけたくなる

それと同様に事情を知っている面々は食満の姿を『流石にこれはかわいそう…』と憐れんだ目で見ている

一方で未だにどういう状況か理解できていないAは目を泳がし立ち尽くしている

「その…食満先輩…」

その後に続く言葉がどんなものか
今の食満には悪い妄想しかできない

『気持ち悪…』『え、先輩やば…ウケる』

そういった普段のAが絶対に言わなさそうな事でも、今の食満には簡単に想像できた
そうして、それを言われた自分が塵となる未来予測までできた

心の準備は全くできそうにないが
もうそんな罵詈雑言も自分は受け入れざる終えないと食満は覚悟を持ち始め


Aを見た



「ファンクラブは…よくわからないですけど…
いつもそんな遠くで見ていないで話しかけてくれた方が…私はうれし…い…です



…言っちゃった」

「………




……ほぁ！！？！？」


さて、こう言われた食満の心情は一度置いといて
ここではAの感情を語ろう

少し前の話を覚えているだろうか？
実はこれに似た言葉をA自身もある人物から言われているのだ


思い出したかな？


その人物とはこの前、交流を深めたばかりの
【平滝夜叉丸】だ

彼がなぜその言葉を言ったのかという心情を
Aは今この瞬間に理解した

誰かに温かく見られているのは存外悪い気持ちはしない
むしろ嬉しいとまで思ってしまった
でもどうせなら、自分との関わり合いながらその視線を向けて欲しいとも思うのだ


ずっと前から食満の視線を感じていたが
その理由を知った今だからこそ、この言葉を食満に言える

その食満はありとあらゆる悪い未来予想がことごとく外れた上にAの言葉とそれを言う姿があまりにも可愛すぎてキャパオーバーだった


そのため…








「神ファンサ…」


とこぼして、今度は別の意味で天を仰いだ


これにてこのお話しはお終いめでたしめでたし


「…？
そういえば結局誰があの矢文を出したんだろう？」

「庄ちゃんたら〜」

「冷静ね…」

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