私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？陸っ！

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「え…？あ…あれ…？
潮江せんぱいじゃ…ない…！？」


「お…お前確か…文次郎のところの…
会計委員会で二年い組の…」


拘束されていた手が緩んだと同時に振り返って
見ればそこにいたのは一人の少女


確か今の忍術学園で一人しかいないくノ一の
AA__



唯一のくノ一だから印象に残ってる
俺たちの学年も「女が来た〜！！！」と喜んでるやつが居たからなぁ…




でも、なんだってこいつが俺に馴れ馴れしく背後から抱きしめに来るんだ！？！？



という理由は俺が持っている袋槍を見て
一つの仮説が思いついた

こいつがやって来たのは背後からで
俺と文次郎は髪もほぼ同じ形で括っている
さらに俺たちの身長や体格もほぼ同じ
忍び装束だって同じ学年だからもちろん同じだ

そして、極め付けは今俺が持っているのは文次郎の得意武器である袋槍__






だからこいつは多分
俺と！！！！！文次郎のやつを！！！！！
間違えて突っ込んできやがったっ！！！！！！


なんで俺とあいつを間違えるんだ！！！！
全然似てねぇだろうガッ！！





…が…しかし
こいつが間違えるのもわからなくもない
俺も紛らわしいことをした
ここは誤解させて悪かったと謝ろう


そうして、驚いて立ち尽くしている
AAに目を向ければ




俺の方を生まれたばかりの子鹿のように身体を震わせ、頬どころか肌の部分全てを染めて泣きそうなほど恥ずかしがり

その大きな目はこぼれ落ちるんじゃないかと思えるほどの水分を含ませ上目遣いで俺を見ている




そんな様子、振る舞いを見た時










『心の臓を握られたような気がした』





そして、同時に






この気持ちもこの感情も全部が
お前のためだけにあるのだと直感したんだ

　







「尊い…」

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