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な、何故…!!!?!?何故そんな顔をしているの!?と先程までの「完璧だ…!」と立花先輩みたいに余裕だった私は三郎くんの表情を見ては一気に自信をなくし、ガタガタと震え出す
そんな私を見て三郎くんは「はぁぁ…」とそれはそれは大きいため息をついて、キッと私を睨みつける
「仕方がない…量があるからな…私も行ってやる
早く終わらせて…!!!今度こそ!!!!
この女抜きで雷蔵との時間を確保して見せる!!」
「…!ありがとうございます…!」
雷蔵くん経由だけれど、少しずつ三郎くんとも関わる機会が増えてきたからか
こういう素直じゃなくて不器用な優しさを感じられる機会も増えてきた
それも彼と関わることで生まれた関係性なのかもしれない
最後の一言ほんと余計だけどな!!!!!!!!!
しかし、彼の言葉に続いて
きり丸くんと中在家先輩と一緒に作業をしていた
妖士丸くんが反応する
「あ!なら僕も行きます〜!」
「ぼ、僕も…」
「二人もありがとう〜!」
「じゃあ僕はここに残って本を並べておくよ
虫干しした本はまとめて棚に戻すから図書室の机に置いといて貰えるかな?」
「わかりました!」
雷蔵くんと三郎くんを一緒にさせるという目的は叶わなかったけど
ここは三郎くんの優しさに甘えよう
私たちは虫干しを終えた本を両手に抱えて先程来た道と同じ道を辿って行く
目の前には図書委員会一年生の二人を
その後を私と三郎くんが付いていくのです
そんな前を行く二人の背中はとても一生懸命で微笑ましいもので、なんだか会計委員会の一年生二人のことを思い出してしまう
どうやらそのことは三郎くんも同じように思っていたらしい
「きり丸も妖士丸も働き者だなぁ」
「ふふっ…!そうですね!2人とも一生懸命な姿が可愛らしいです」
「でもまぁ…」
「「うちの後輩が一番だけどな/ですけど」」
「は??」「あ…」
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えびてん(プロフ) - 杏。さん» 杏さんコメントありがとうございます…!このお話をずっと読んでいただけること本当に何よりも嬉しいです。またこうしてコメントを書いていただけたことも、本当にとても嬉しくて頑張れる力になります…!いつもお読みいただき本当にありがとうございます!頑張ります! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - 初コメ失礼します!!お話の初めの方からずっと読ませて貰っているんですが、ほんっとにこのお話めちゃめちゃ好きですッ!!!モチベが危ういとの事なので、恐る恐るコメントを書き込ませて頂きました…!これからも陰ながら応援していますので、更新頑張って下さい!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - みかんのヘタさん» みかんのヘタさんコメントありがとうございます…!この作品だけでなくアイドルの方も見返していただけるなんて本当に嬉しいです。どちらも中々更新できずにいますが、どちらも頑張って今日のコメントを励みに今後も書き続けます!応援ありがとうございます (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - ソランさん» ソランさんコメントありがとうございます。たくさんお話しがあるにもかかわらず最初から読み返していただいていると聞いてとても嬉しいです。今後も読み返してもらえるような作品を作り続けるように頑張ります。コメント本当にありがとうございます。 (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
みかんのヘタ(プロフ) - この作品もアイドルの作品も何回も見返すほど大好きです!これからも応援しています!! (2022年10月2日 20時) (レス) id: a3e2bfca00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2022年9月4日 19時