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「うっっ!?!?」
「…へぇ〜??」
さて、お話は池田三郎次の視点から一度外れ
Aはさらに事態をややこしくされ、当時の自分の行動に対する羞恥で死にたくなっているが
伊賀崎はそんなAの反応を踏まえた上で
先程相手にもならないと言っていた三郎次に明らかな敵意を向け出した
もちろんこれには必至に弁明もとい言い訳をしようとするAだっだが
「さ、三郎次くん…いや違くてあれは…ね?」
「何も違くないでしょ?
それとも本当に僕に接吻されたいんですか?
先輩?良いですよ僕は?」
「だからね!?!?」
「じゃあ僕と接吻しましょうか?先輩?
そしたら僕のこと意識するどころか
好きになっていただけると思いますよ」
「孫兵くんも乗っかってこないで…!?」
見栄を張りたい三郎次と後輩に負けてはいられない伊賀崎による挟み撃ちを味わうことになった
Aは自分へと距離を詰めていく後輩にたじろぎ、赤くなった顔を隠す余裕もない
しかし、三郎次はこの状況にだんだん苛立ちを覚えてはじめ伊賀崎を指差し野次を飛ばす
「大体!先輩のこと困らせて!!
貴方本当に先輩のこと好きなんですか!
どこが好きなんですか!」
「君も困ってる理由の一人なんだけど…」
これに対し【Aに助けられた後輩その一】である
伊賀崎は一呼吸おくまもなく即答した
「普段は弱気ですぐ泣いちゃう可愛いところが多いのにいざとなったら綺麗で強気でかっこよくなる所かな」
さて、気になるのはこう言われた【Aに助けられた後輩その二】の三郎次の反応だが唇を噛み締め、握りしめた手はさらに握りしめ…そして…
「…くそ…!!僕と同じかよ…!!」
「同じなんだ…」
その手を地面に叩きつけるほど悔しがっていた
この反応にはAもツッコミを入れる
さて、この三郎次の反応とどちらもAに対してストレートに好意を伝える点を考慮すると見えてくるものがあるだろう
つまり二人はAに関することならば
意外と共通点が多いのである
しかし、どうやらこの二人の場合は
それが気に食わないらしい
二人の視線がバチバチとぶつかり
まさに一触即発
しかし、こんな時に現れる救世主
はたまた、さらに状況を混乱させる嵐となるような人物が登場するのが物語の基本と言えるだろう
その人物はなんだか騒がしい雰囲気を察知し
煙硝蔵から見えたその人に真っ先に声をかける
「A!」
「あ…兵助くん…!」
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えびてん(プロフ) - 杏。さん» 杏さんコメントありがとうございます…!このお話をずっと読んでいただけること本当に何よりも嬉しいです。またこうしてコメントを書いていただけたことも、本当にとても嬉しくて頑張れる力になります…!いつもお読みいただき本当にありがとうございます!頑張ります! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - 初コメ失礼します!!お話の初めの方からずっと読ませて貰っているんですが、ほんっとにこのお話めちゃめちゃ好きですッ!!!モチベが危ういとの事なので、恐る恐るコメントを書き込ませて頂きました…!これからも陰ながら応援していますので、更新頑張って下さい!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - みかんのヘタさん» みかんのヘタさんコメントありがとうございます…!この作品だけでなくアイドルの方も見返していただけるなんて本当に嬉しいです。どちらも中々更新できずにいますが、どちらも頑張って今日のコメントを励みに今後も書き続けます!応援ありがとうございます (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - ソランさん» ソランさんコメントありがとうございます。たくさんお話しがあるにもかかわらず最初から読み返していただいていると聞いてとても嬉しいです。今後も読み返してもらえるような作品を作り続けるように頑張ります。コメント本当にありがとうございます。 (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
みかんのヘタ(プロフ) - この作品もアイドルの作品も何回も見返すほど大好きです!これからも応援しています!! (2022年10月2日 20時) (レス) id: a3e2bfca00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2022年9月4日 19時