私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

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授業を終えて
特にこれといった用がなかったし、雨も降っていたため外へ出直す気力がない私は自室があるくのたま長屋へと向かっていた
今日は久しぶりに自室でゆっくり勉強しよう…
そう考えながら一人部屋の自室の戸を開けば




そこにはいつもと異なる自室の光景が広がっていた





「え！？なにこれ！？！！？！！？
雨漏り！？！！！！？！！？！！！！！？」




天井からポツリポツリと床へ雨水が染み込んだ跡が部屋中にある

もしかして…これくのたま長屋の部屋全部雨漏りしてたりして…！？

そう思った私は野営演習中で本日不在であるくの一教室の子の部屋を申し訳ないと思いつつも非常事態であるため片っ端から開けていく

しかし、どの部屋も私の部屋の様に雨漏りはしていない
どうやら災難なことに雨漏りしているのは私の部屋だけらしい…


どういう建物構造だ！！！！！！！
と八つ当たりしたくもなるが、そんなことも言ってられない


くの一教室の子達の部屋の心配をする必要がなくなった今、自分のことを考え急いで自室へと戻る



「とにかく荷物を移動しなきゃ…！！！！！」


とりあえず自分の部屋にあるものを急いで縁側へと避難させて風呂敷に包み
今日は帰ってこないシナ先生やくの一教室の子達の部屋を許可なく使うわけにもいかないため
どこか今日泊まれる部屋を見繕わなければと大荷物を背負って私は歩き出した





「というわけで…これから学園長先生に客間を借りる許可でも貰いに行こうかと思いまして…」

「なるほどなぁ…」



こうして、ちょうど五年生長屋の前で重たい荷物を持っているところを八左ヱ門くんに助けていただき
今はその縁側に腰を下ろしてこうなった現状を説明しているのです
少し荷物を下ろして楽になれたのでまた荷物を持って学園長先生のお部屋に向かおうと私は縁側を降りて座ったままの八左ヱ門くんと向かい合う


「お話聞いてくれてありがとうございます…！
じゃあ私はそろそろ向かいますね！」


彼にお辞儀をして荷物を取ろうとした手をがっしりとした手によって取られる
もちろん手を取ったのは隣に座っていた八左ヱ門くんだ

もしかして優しい彼のことだからそんな大荷物一人で持って行くのは大変だから俺も持つよとか言ってくれるのだろうか…
ありがたいけどさっきもその言葉に甘えてしまったし…
なんて考えている私の予想に反した言葉が
照れ臭そうな顔をしている彼の口から発せられる
















「…俺の部屋泊まるか？」

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