亡者に華を生者に毒を【第5人格】【男主】

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ご飯を食べていれば食器を片付けに来たのも、持ちに来たのも信徒ちゃん。


帰るのが早いので話しかけるタイミングが分からなかったけど、講堂から出ようとしている信徒ちゃんへと声を掛けてみた。


「ぁの、信徒…ちゃん、…僕、その、イドーラさんに…お話したい事があって、案内してくれないかな？」


しゃがんで信徒ちゃんと目線を合わせれば
信徒ちゃんは、表情を一切崩さないで
ただ一言「ついて来い」
と言って出ていってしまった


片付けが済んでいなかった僕は焦ったけれど、
美智子さんがやっといてあげる、と言ってくれたので僕は信徒ちゃんの後をついて行った。


部屋の前につけば信徒ちゃんは扉を開けてくれて、イドーラさんに事情を説明してくれていた。


イドーラさんは此方を向いて、自身の前の椅子へと手を向けて「どうぞ、座って」と一言。



「すみません…、急に…来てしまって」

イ「謝る事じゃないわ、それにジャックからも様子はさっき聞いてるの、だから説明しなくても状況は大体理解しているわ」

「…そうですか、」

イ「貴方、ジャックには夢の内容言えないみたいだけど、私に相談するのなら、夢の内容は教えて貰わないと困るわね」

「えぇ…っと、」


話さなきゃいけないと思っている。
だけど、正直内容を思い出したくないのだ。
膝の上で握っていた手が震えてきた気がした。

それに気付いたのかイドーラさんは、僕の手を握って

イ「ゆっくりで良いわ、自分のペースで落ち着いて話して」


僕は、深呼吸をして、ゆっくり見た夢の事を話して行った


イ「そう…、そんな夢なのね…。過去にあった事が今になって悪夢になる…ねぇ」


僕が話終えれば、イドーラさんは手を離して考え込んだそして、


イ「そうね…、少し調べたい事が個人的にあるから…それが終わり次第貴方に教えるわ、唯これだけは言える。」



イ「これから、数週間のうちのいつか、貴方の身に危険な事が起きる」

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