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僕は、大事なものを渡すのを忘れていた
「そうだ、コレ今日作ったチョコです。後、材料があったのでカップケーキと…、ぁ、カール君甘い物とか嫌いだったりしますか…?大丈夫…かな?」
納「…ありがとうございます、嬉しい…です。甘い物…ですか?まぁ、食べれない事は無いです。…Aさんから貰えるだけで嬉しいですから」
そう言って微笑んでくれたカール君、本当に優しいなぁ
「そっか!でも…口に合うかな?それが…1番心配だな」
そう僕が言えばカール君は、袋からチョコを取り出して口に含んだ
納「全然、大丈夫です。凄く美味しいですよ、…その、僕なんかにくれるのが勿体ないくらいに」
「よ、良かった…」
ほっ、と一息をついて肩を下ろせばカール君はこてん、と首を傾げて
納「味、自分で確かめてないんですか?」
「確かめましたけど、…いつも通りだし、それに変じゃないから良いかなって」
納「なら、問題ないじゃないですか。なんでそんなに自信ないんですか。」
「だ、誰かに食べてもらうのって緊張する事なんですよ!自分が良いと思っても食べる相手が良くないって思ってたらダメなんです!」
納「僕はAさんが作ってくれたものなら何でも美味しいと思いますよ。好きな人が作ったもの美味しくないって言う人居ないと思いますもん」
「そうですかね…」
納「そうですよ、あ…、僕の方からもお返ししなきゃですよね。ホワイトデー、迄長いし…今返します」
「ふぇ?今ですか?」
なんて、僕が言葉を発する前にカール君は僕が作ったチョコを口に咥えれば、そのまま僕の方へと、正確に言えば僕の口へと密着している。
急な事に僕は驚いて口をキュッ、と締めてしまったが、カール君の舌はそれをこじ開けるように、僕の口内へと、チョコと一緒に入ってきた。
普通、チョコは溶けるまで時間が掛かるけど
今食べてるチョコは、今まで食べたチョコより溶けるのが早かったと思う。
口の中の熱い体温で、チョコはあっという間に溶けていってしまう。
溶け終わってしまえば、カール君はゆっくりと口を離して、"お返しです"と一言
僕は、身体の奥から湧き上がる熱を堪えながら、口をぱくぱくと、何が起きたか良く分からずに居た。
納「分からないなら…もう1回しましょうか?」
カール君がそう言い出した時、僕は、はっ!と戻り。
「お、お邪魔しましたぁ!」
なんて、言って部屋を飛び出して言った
多分、僕の顔は真っ赤だろう。
Fin
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はるみや(プロフ) - 夜月さん» クズ男なのにゲーム内の声イケメンでムカつきましたww声さえ言い訳じゃないのにwwありがとうございます!頑張ります! (2019年5月5日 13時) (レス) id: 52912103ca (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 弁護士クズ前歯ってww違いますよwクズ男です!この作品好きです!! (2019年4月27日 23時) (レス) id: ab61f529ee (このIDを非表示/違反報告)
はるみや(プロフ) - あみさん» 本当だ!ずっといードラだと勘違いしてました…wお恥ずかしい、教えて下さりありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします (2019年3月30日 18時) (レス) id: 4604336f58 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 初めまして!小説とても楽しく読ませていただいてます!一つ気になることがありまして、夢の魔女の名前はイードラではなくイドーラだと思います。確認お願いします。 (2019年3月30日 14時) (レス) id: 2a94a75ff9 (このIDを非表示/違反報告)
はるみや(プロフ) - ぐうたら猫さん» ご指摘ありがとうございます.医師の名前は前にもご指摘頂きました。間違えてしまってもうしわけないです (2019年3月7日 22時) (レス) id: f4c4dcd5a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるみや | 作成日時:2019年2月12日 6時