亡者に華を生者に毒を【第5人格】【男主】

4。 ページ19

サバイバーside


技「納得いかない！」

調「あら、バルクさんみたいに解読の邪魔をされるのは良いのに作られると駄目なのね」

技「邪魔をすると作るのは全然違うね！」

医「あら、二人とも…ここに居たのね丁度良かった、さっきの試合で怪我したりしてない？治すわよ」

調「！？、嫌よ…薬品の匂いなんて嗅ぎたくない！」

医「そんな事言わないの…耐えないと試合中に治療する時も大変よ…？」

技「僕からしてみたら香水の匂いも薬品の匂いも一緒だけどね」

調「トレイシーの鼻はきっと馬鹿なのね、香水と薬品を一緒にしないでくれる！？」

技「ばっ、ばかぁ！？」

医「そんなに言い合ってる気力かあるなら、耐えれるわね…」

技「あ、そう言えばさカール帰ってくるの遅くない？」

調「そう言えばそうね…エミリーは知らないの？」

医「ごめんなさい、私も飛ばされてからすぐに帰ってきたものだから…」


「…皆さんこんな所に居たんですか…、」

医「あら、おかえりなさい…怪我とかしてない？」

「…えぇ、まぁ…逃げれたものですから」

技「ねぇねぇ、カールはどう思う？今日のハンターの事！」

「どう思うって……厄介なんじゃないんですか…」

技「…、そっかぁ〜！！」

医「怪我とかは大丈夫？」

「…特に怪我してないのでお構いなく…それじゃ僕は失礼します」




厄介、


色んな意味でAさんは厄介だと思う


僕は部屋へと足を進めればベットへ腰を降ろした


そして、部屋に置いてあった棺の中の人形に目を向けた


今の僕にAさんが描けるのだろうか



いや、出来ない…


曖昧な気持ちのままで描いてもきっと僕は完璧には描けない


気持ちの歪みがきっと支障に出てくる



「そう言えば…ここからハンターさん達が居る荘園は遠くは無いんだっけ…」


窓を開けて外を見てみた


辺りは森に囲まれているのであまり深くは観察できないが



僕はあの時また、お話しができるならと思ってAさんを引き止めてしまった


敵である彼らと仲良くなるのは正直良い気かしない…けど…


次、またAさんと会ったら


今度は"友達になって"と申せるのかどうか…



「……こんな事考えてても無駄かな…そもそもAさんが他のハンターさん達みたく頻繁に参加する訳じゃないし…」


窓を閉めれば再びベットへ戻り


今度は寝転んだ


目を閉じて僕は考えた


可能であれば、友達になりたいな



って

番外編　Happy Valentine→←3。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す