悪魔と私の恋愛論 (JIMIN) (ページ10)

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JM「ねぇ、A？
Aは結婚したいんでしょ？」

先輩が私との距離を縮めてくる。

JM「なのに･･･頭っから俺を除外するなんて失礼じゃない？
俺の事、よく知りもしないで」

た、確かに･･･

先輩の手が私の手を握る。

あれ？
先輩の手ってこんなに大きかったっけ？

細くて綺麗な手だなとは思ってたけど、私の手を包み込んでしまう大きさに改めて男の人なんだなって認識する。

JM「A、これはお見合いなんでしょ？
付き合ってから判断しても良くない？

だから、俺と付き合わない？」

どうしよう･･･。

♪～
｢すみません
･･････もしもし？･･････はい。

･･････え？！ちょっ･･･待ってください
今更そんなの･･･｣

JM「どうした？」

｢今すぐ企画を変えて欲しいって連絡が入って･･･｣

どうしよう。
全て発注済みだし、今からなんてとても間に合わないし･･･

JM「どこ」

「BT社･･･

とりあえず、先方と話し合って･･･」

JM「俺が行く」

「え？」

JM「こういうのは冷静な人間が行った方がいい。
大丈夫だから。
Aは先帰ってろ」

大丈夫って、私の頭をポンと叩いて先輩は駅に向かって行った。

帰ってろって言われても･･･

「帰れる訳ないじゃん･･･」

結局、会社で先輩を待つ私。

10時を過ぎても会社に帰ってこない先輩。

もうとっくに終わっててもいい時間だけど、もしかしたら何か問題でも発生してるかもしれない。

JM「･･･やっぱりまだ居た
先に帰れって言ったのに。」

不安が積もって家になんて帰れなかった。

「･･････すみませんでした
私の不手際でこんなことに･･･」

JM「あー、それは違う。
よくあるトップの発作的なワガママだ。
ある程度はお前の言ってた企画で行くようにしたから」

そっ･･･そんなのありですか･･･。

JM「向こうの担当者の人もAが真剣に向き合ってた事分かってたよ。
Aには申し訳ないことしたって言ってた。

信頼してんだよ、向こうも･･････俺も」

先輩の言葉に不安だった気持ちが一気に吹き飛ばされる。

JM「それより･･･つっかれたぁー！！」

「ちょ、先輩？！」

先輩が私に正面から倒れて来た。
重さに耐えきれず座り込んでしまった私の膝に先輩の顔がある。
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