悪魔と私の恋愛論 (JIMIN)

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JM「キム・A！
14時にRM社に行くぞ」


｢はい！｣


まぁ、そんなキュンとしたって仕事が減る訳でも、楽になる訳でもない。





まだ少し肌寒いけど大分ポカポカしてきて春らしくなってきた今日この頃･･･。

桜咲いてるかなー？
なんて呑気な事考える余裕もなく、先輩から確認が飛んでくる。



JM「向こうの人数は？」


「把握済みです」


JM「挨拶文は？」


「用意してあります」


JM「土産と花束と･･･」


「全部手配済みです」



フッと笑う先輩。



JM「･･･完璧じゃん、さすがA」


ドキッ


待って、何その笑顔。
そんな目細めて笑うとかズルい。
普段そんな顔しないくせに･･･。


一昨日から、見た事ない先輩を見る度に私の心はうるさくなる。


なんだこれ。



いや、何となく分かってるんだけど･･･。



この気持ちに名前を付けると、私はまた苦しくなるから。
そんなの分かってるから。


私はこの気持ちに蓋をして逃げるんだ･･･。







JM「ふぁ〜･･･つっかれたぁ
1杯やっていこうかな･･･」


「だめですよ。
まだ仕事中です」


JM「出たな、優等生め
お前も抜けるとこで手抜かないとしんどいぞ」



どの口が言ってんだ。



JM「まぁ、仕事に対して本気で向き合ってるAが良いんだけどな」


「なっ･･･」


少し前を歩く先輩が振り返って、天使でも悪魔でも無い。
ただただ優しい笑顔を向けてきた。



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