悪魔と私の恋愛論 (JIMIN)

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『おかえりって言ってね』
なんて言われた手前、勝手に帰ることも出来ないし。


とりあえず軽めの夕食とお風呂を沸かして待ってるけど、何回かしか来たことの無いジミンの家にソワソワする私。


しかも、どこもかしこもジミンの匂いだらけで


「1人でドキドキして馬鹿みたい･･･」


気を逸らす為にテレビを付けてみたりするけど、座ったソファからはジミンの匂いがしてきて、集中出来ない。

･･･ジミンに抱き締められてるみたい。


いつから私はこんなに変態になったんだろうか。
どれもこれもジミンのせいだ。



ピンポーン

悪態ついてたら鳴ったインターフォン。
カメラからはジミンが覗き込んでるのが見える。



JM「あけてー」


魚眼レンズでも分かるくらい待ち遠しい感を出してくるジミンに、可愛くて思わず笑ってしまう。

ホントにこの人私より年上なのだろうか？



ガチャ

JM「ふぅ〜、疲れたぁー」

「お疲れ様です」


玄関を開けて靴を脱ぎながら言うから反射的に返した言葉。
でもジミンの眉間にシワがよる。


JM「違うやん。
俺、Aに言って欲しいなーって楽しみにして帰ってきてんのに」

「え？」

JM「ねえ、Aちゃん？ただいまー？」

「･･･お、おかえりなさ、い？」


しどろもどろのその言葉で満面の笑みを浮かべるジミン。
私はと言うと、Aちゃんなんて初めて呼ばれてドキドキしてそれどころじゃない。

どうやら、呼び捨てよりAちゃんって呼ばれる方が弱いらしい･･･。

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