Five ページ5
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料理は得意だった。
日本では一人暮らしをしていたし、普通に料理することが好きだったから
彼が帰ってくる時間を見越して、私は買い物に出た。
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買い物から帰ってきて、夜ご飯の準備を始める。彼の好きなものと栄養バランスを考えるだけで楽しくて仕方ない
窓の外を見るともう日が暮れ始めていて、街中にだんだんと明かりがついていく。
そこから1時間夢中になって料理をしてた。また外を見ると、日は完全に落ちていて、夜景が綺麗に見える
そろそろ帰ってくる
そう思った時、ガチャっとドアが開いた
「ただいま!!」
顔は見えないけど、玄関から声が聞こえて、「おかえり」って声を出す。そんなことよりも、早く料理を完成させなきゃと思って、少しスピードアップ
玄関で何かしてるのか、まだリビングに来ない彼を不思議に思ってると、また玄関の方から声がした
「ねえー!!!」
「来て!!!」
「おかえりのハグは??」
私がくるのをずっと待ってたらしい
手を拭いて急いで行くと、手を広げて立ってる彼がいた
「ぎゅーしてくれなきゃ動けない」
黒いリュックを背負ったまま、ずっと待ってたのかなって想像するだけで可愛い
吸い込まれるように彼を抱きしめると、温かくて眠くなりそう
疲れたー!!って言ってるけど、私を抱きしめる力はいつもと同じくらい強くて、どっちなんだか分からない
「お仕事お疲れ様」
耳元でそう言うと、んふふって照れてる彼が可愛くて
私は、背伸びをして小さくキスをした
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あぽ(プロフ) - かわうそさん» ありがとうございますー!ぜひぜひ、楽しんでください!! (2021年5月29日 22時) (レス) id: a3b1bf1780 (このIDを非表示/違反報告)
かわうそ - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年5月29日 13時) (レス) id: 2b3a05bb5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぽ | 作成日時:2021年5月28日 10時