【JK】推しと繋がったらヤバかった 2

Nineteen ページ20

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《ジョングガ、変わったんだよね。多分一年前くらいから。Aちゃんと出会った頃からかな。よく笑うようになったし、雰囲気が柔らかくなった》









《あの子は、若い頃からメインボーカルを任されて、センターっていう立ち位置ですごいプレッシャーがあったんだよね。でも、ジョングクっていう子は、そのプレッシャーを一人で全部抱え込んで、まだ小さいその背中で責任を全部受けようとしてた》








《笑うことが少なくなって、ずっと何かに追われてるような怯えた顔ばっかりしてたんだよ、あの子はずっと》







今までジョングクを近くで見てきたジミンちゃんだから知ってる彼の苦悩







《でもね、一年前くらいからよく笑うようになっていったんだよ。メンバー全員わかるくらい雰囲気も穏やかになって、子供みたいに笑うようになった》









《それって、Aちゃんのおかげだよ》








知らなかったと思うけどってふにゃっと笑うジミンちゃん








知らなかった




彼の苦悩も笑顔の秘密も









《もうね、ずっと自慢してきたんだよ。可愛い子がいるとかどうすれば会えるかなとか》









《だから、付き合った時なんて、大号泣で「ヒョン〜、僕幸せすぎて死んでもいいかもぉ〜」って》








ふふって過去を思い出して笑ったジミンちゃんがこっちを見て、ニコって首を傾げる





《だから、ジョングガ、こんなことで嫌いになるような安っぽい愛じゃないと思う》






《ジョングクが、その事情を隠したことにはなにか理由があるんじゃないかな。だって、大好きで毎週メンバー全員に惚気てるジョングクだよ？》








何度目かわからないけど、また涙が溢れてきて、ああー！また泣いてるの？って優しく涙を拭ってくれる








《ほら、もう泣き止んで？もうそろ、ジョングガから電話がかかってくると思うよ》






そういったジミンちゃんをチラッと見ると、鳴った私の携帯



《ほら笑》







そこには、私の大好きな人の名前が






《ちゃんと顔拭いて、早く出なよ》








うんって言って、応答ボタンを押した






携帯から聞こえた声は、ずっとずっと聞きたかった









「A」

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