Sixteen ページ17
.
日が暮れて、もう少しで日付が変わろうとしている街中は、日中とは違って少しだけ怖くて冷たい。もう8月だからか、私の肌にまとわりつく風は生暖かくて少し気持ち悪い。けれど、ジョングクの苦しそうな顔を思い出すと私は体の芯から震えるように体温が下がっていく
あんなに悲しそうな彼の顔を見たのは初めてだった
大好きな彼を私が傷つけた
自分がしたことを思い出すと涙が止まらなくて、私なんかが泣く権利なんてないのに
頭の中は彼の顔と自分の情けなさでいっぱいで、気づいたら知らない公園にたどり着いた
まだ渡韓して半年も経ってないし、危ないからって近くのスーパー以外で外にあまり出させてくれなかったから、こんな遠くまできたのも初めてだった
初めてのことがいっぱいで、頭が今も整理できていない
下を向くと涙が溢れて水溜りを作りそうだから上を向くと、星が綺麗で、でもだんだんと涙で滲んで綺麗な星がぼやけていく
どうしようかと考えていた時に、また私にとって初めての出来事が起こった
ポケットに入れた携帯から一定の振動を感じて、電話だと気づいた。画面を見ると、見たことある字が映ってることを確認した同時に、なにか胸のざわつきを感じた
2481人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あぽ(プロフ) - かわうそさん» ありがとうございますー!ぜひぜひ、楽しんでください!! (2021年5月29日 22時) (レス) id: a3b1bf1780 (このIDを非表示/違反報告)
かわうそ - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年5月29日 13時) (レス) id: 2b3a05bb5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あぽ | 作成日時:2021年5月28日 10時