▽after story２ ページ43
･:*+.
「ねぇ〜本当に行くの？」
「うん。うみくんが来る前から決まってた事だもん」
「行かないでって言っても行く？」
「行く！
もう家出るから離れて」
抵抗も虚しく、抱きついてきたうみくんの力は強くなる一方
サークルの飲み会に行くと伝えてからずっとこの調子
確かに何も伝えなかったのは私がいけないのかもしれないけど、面倒な事になる予感しか無かったし
だからこそ言わずにさっさと済ませて仕舞おうと考えていたのに
昼過ぎ
何のサプライズか、お菓子とDVDを抱えて ”来ちゃった” と玄関前で笑っていたうみくん
要望通り何本か映画を見てゴロゴロしながらゲームをして
予定の時間が近づき飲み会がある事を伝え今に至る
「帰ってきたらうみくんの言う事聞くから
ね、お願い」
「何でも聞く？」
「……聞くよ」
「なに、今の間」
怪訝そうな表情のうみくん
だけど腕は緩くなったし今のうちだ
「んじゃ、またあとでね〜」
「あー分かったって。待って」
言われた通り一旦止まる
もう、予定をキャンセルさせる事は諦めたらしい
うみくんは手をいじって小指からリングを外している
「右手出して」
「なんで」
「いーから、出して」
恐る恐るうみくんの前に広げた右手
その薬指にさっき外したばかりの指輪が通された
うみくんと初めて会った時にも付けていた高そうなアレ
「なに急に」
「これ付けて行って」
「え、なんかの拍子で落とすかもよ？！」
ジャストサイズとはいえず、手を振ったら落ちてしまいそう
「うん。だから落ちないように気を付けてね
はい、いってら〜」
「もー意味分かんない」
気分屋なうみくんに押されるがまま玄関を出た
コートを着てもまだ肌寒い
ポケットに突っ込んだ手
右手の薬指にはリングの感触
どこかにしまって失くしても嫌だと、指につけたまま
店まで歩いている時だって
先輩と話している時だって
頭の片隅にはうみくんの指輪の存在
続く (更新停止中)
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ゆうき(プロフ) - この作品が大好きでもう何回もよんでいます(；；)アフターストーリーの続きや新しい作品を是非書いていただきたいです！(；；)♡ (2023年1月31日 3時) (
レス) @page43 id: 583352b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
にぱたん(プロフ) - まさか本当に続編がみれるとは！！！！感謝です(^^) (2021年1月13日 22時) (レス) id: 31132576ac (このIDを非表示/違反報告)
来世は野崎が良い(プロフ) - うみちゃん大好きさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます！まったりですが続きを書いていきたいと思います(^ ^) (2021年1月13日 18時) (レス) id: c4fad7458f (このIDを非表示/違反報告)
来世は野崎が良い(プロフ) - にぱたんさん» ありがとうございます(> <)話数の許す限りアフターストーリーを書いてみようと思います 笑 (2021年1月13日 18時) (レス) id: c4fad7458f (このIDを非表示/違反報告)
うみちゃん大好き - 毎回楽しみにしていました！！完結してしてしまって寂しいです(;_;)ぜひ続編をお願いします！！！！！ (2021年1月13日 0時) (レス) id: 11000fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来世は野崎が良い | 作成日時：2020年12月23日 17時
