'226 ページ50
相澤side
校門を通り過ぎると、運動場全体が見渡せた。
半分が平地。誰が其処に居るのかも分かった。
雄英の体操服を着ている。顔は良く見えない。
でも、Aなんだと思った。動きが彼奴だ。
A「休憩だ、止まれ。オイ止まれって！」
生き生きしている。俺が想像していた以上に。
でも、俺は気付いたんだ。何かを抱えている。
A「せんせー来たんだわ。」
相澤『！！』
初めて言われた。初めて、先生って呼ばれた。
先生としては、扱われていないと思っていた。
頼られてないんだと思っていた。でも違った。
彼奴は多分、人に頼る事を我慢していたんだ。
A「イレイザー、職員室に行って下さい。私は此奴が諦めたら行きます。」
相澤『あぁ、分かった』
俺に対して言ってくれねえんだな、先生って。
そして此奴って誰だ。稽古でも付けてんのか。
･
相澤『失礼します、雄英の……』
其処まで言ってオールマイトさんと固まった。
「アァ！？」
「……」
黒髪が拳を避ける為に凄い体勢になっている。
傷だらけの奴は凄い風圧で殴ろうとしている。
背がクソ高い白髪は腹を抱えて爆笑している。
「悪ぃな！Aが言ってたから来たんだろうと思ってたが、何故かその事で此奴らが喧嘩になっちまってあの状況だ！」
よく分からない説明を受けながら、移動する。
他の人達も、後ろから付いてきているようだ。
「……お前が担任かァ？」
相澤『はい、相澤消太です。ヒーロー名は、イレイザーヘッドで……』
「俺ァ今のAに直接関わりはねェ。なのにてめェは俺んとこに来た。理由は何だァ？」
何処と無くだが、Aと喋り方が似ている。
やっぱりこの人が兄なんだと実感させられる。
けどな、そのお陰で緊張せずに意見が言える。
相澤『俺はAの担任です。一番、彼奴を気にかけなきゃいけない。』
初めて前世の事を聞いた時は、正直ビビった。
個性が無くても、簡単に人命が失われていた。
そんな中で戦っていた彼奴を、俺は知りたい。
気遣われてばかり守られてばかりは避けたい。
だから俺は、少しでも彼奴の力になれる様に、
相澤『Aの事を、知りに来ました。』
「ハッ！面白れェ奴だな」
Aの危機に、手を差し伸べられるように。
実弥「テメェになら、Aを任せられるわ」
Aの失態や不得意をカバー出来るように。
相澤side 終
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» お褒めに預かり光栄です！無惨が出てくるの、随分と遅れましたね。すみません…… コメント元気出ます！いつもありがとうございます！ (2020年11月16日 19時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - ついに、無惨が出てきましたね！！無惨の頭を心配しないって……。wwwwwごめんなさい。笑っちゃう。五十珠さん、小６でこんな感動する物語を……。その能力、同じ小６の私に分けて欲しい！！羨ましいです！！(来年で中学生。私も楽しみです) (2020年11月16日 17時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» あれは泣きます！長男力が尊い……というか推しじゃないけど推せる！私は小6ですよ！ (2020年11月13日 18時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無限列車、観たんですね！！私もです！最後の猗窩座が逃げる時、炭治郎の言葉に泣きました(´；Д；`)後、猗窩座の口調が掴めないのは分かります！！5期は…来年の四月くらいでしたっけ？(話の展開がはやい人)もしかして今、五十珠さんは小６？ですか？ (2020年11月12日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - ちかぱさん» ご指摘ありがとうございます！直しました！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二見 | 作成日時：2020年10月25日 20時
