'214 ページ38
『手は、出さない。手は……』
何故私が、こう言い聞かせているかと言うと。
今からあの部屋にカチコミに行くからである。
否々それが駄目だって言ってんだ。話に行く。
＿ガチャッ
何だ、鍵掛かってねェのかよ。不用心な男だ。
いつ自分の命を取られるかも分かんねェのに。
『……おい、』
「おまっちょっ待て待て！」
『アァ？』
私が話し掛けただけで
弱ェってのか。私に負けると思ってんのかよ。
「話聞いたのか？あの、産屋敷……様の」
『あぁ、聞いた。それが何だってんだ。』
「お前は何故此処に来た？お前は私を認めるのか？お前は私を殺しに来たのか？」
『……雑魚が。』
めっちゃ震えてんじゃねェかテメェ、腰抜け。
正直此方の方がビビってんだよその状況によ。
鬼の始祖が、私が如きに怯えんなよマジでさ。
腰抜かすだろうが逆に。ビビりになったんか。
『お前と話に来た。お前は認められない。今は、お前を殺す気はない。』
柱と御館様が、どう判断するのかによるから。
何となく今それはねェわ。なっちゃいけねェ。
まぁ正直、もう決まったも同然なんだけどな。
『一応言っとくが、前世で死んだからってお前は許されてねェぞ。』
「それは覚悟の上だ」
『何を思って此処に来やがったのか知らねェがな……私はお前が嫌いだ。皆も嫌ってる。』
「それも、覚悟の上だ」
その台詞通りの、覚悟決めた顔してやがんな。
さっきまでの怯みは何だったんだよって話だ。
元始祖の割には吹っ切れんの早ェよな、お前。
「私は惡ではなく、善の道を歩むのだ」
『なら、最後まで利用させて貰う。』
利用するのか共闘するのか。最終的には共闘。
今はまだ、信用出来ねェって話なだけだから。
彼奴も味方だっつってた。嘘は吐かねェ奴だ。
まぁ、何かの魂胆があっての事だろうけどな。
『お前、鬼じゃねェんだろ。』
「当たり前だ」
『鍛えてんだろうなァ、其処其処は。』
「？……何を、」
此処に来たって事は、鬼殺をしてェって事だ。
仲間になりてェっつってたらしいし確かだろ。
そして、御館様なら鬼舞辻を容認するだろう。
『せめて腹筋は割らせとけ、此方も暇じゃねェ。』
「！……お前、」
『帰るわ。』
「私の台詞を遮るな貴様！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» お褒めに預かり光栄です！無惨が出てくるの、随分と遅れましたね。すみません…… コメント元気出ます！いつもありがとうございます！ (2020年11月16日 19時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - ついに、無惨が出てきましたね！！無惨の頭を心配しないって……。wwwwwごめんなさい。笑っちゃう。五十珠さん、小６でこんな感動する物語を……。その能力、同じ小６の私に分けて欲しい！！羨ましいです！！(来年で中学生。私も楽しみです) (2020年11月16日 17時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» あれは泣きます！長男力が尊い……というか推しじゃないけど推せる！私は小6ですよ！ (2020年11月13日 18時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無限列車、観たんですね！！私もです！最後の猗窩座が逃げる時、炭治郎の言葉に泣きました(´；Д；`)後、猗窩座の口調が掴めないのは分かります！！5期は…来年の四月くらいでしたっけ？(話の展開がはやい人)もしかして今、五十珠さんは小６？ですか？ (2020年11月12日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - ちかぱさん» ご指摘ありがとうございます！直しました！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二見 | 作成日時：2020年10月25日 20時
