しあわせの四兄弟

保育園でのグク ページ26

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《 HS side 》








３歳児クラスの天使。

４人兄弟の末っ子くん。








HS「 ジョングギ、バイバイしないと、 」

jk「 やぁだっ、ぬなっ、 」

HS「 ヌナが困っちゃうよ〜 」

「 グク、カッコイイもんね？ 」








生粋のヌナっ子であり、生粋の人見知り。

朝はAちゃんから離れようとしないし、

僕と手を繋いだら繋いだで離そうとしない。








「 先生、お願いしますっ 」

HS「 うん！ 気をつけて行ってらっしゃい！ 」








Aちゃんが行ってから、

しばらくドアの外を見つめてるのはいつものこと。








僕が声をかけると、

我に返ったように僕の手をギュッと握る。








HS「 ほら、お友達のところ行こう！ 」

jk「 お友達、いないもん…、 」

HS「 こらこら。 いるでしょ？ ほら、 」








人見知りのジョングギは、

女の子とは話そうとしないし、

数人の男の子と静かに遊ぶだけ。








初めての先生もダメだし、

ほかのクラスの先生にはお返事もできない。

教育実習生はもってのほかね。








jk「 ほそくせんせぇ、 」

HS「 んー？ 」

jk「 だっこ、 」








でも可愛いんだよね〜。

甘やかしちゃうのも事実だし、

すーぐ抱っこしちゃうのも事実。








HS「 どうしたの？ 何かあった？ 」

jk「 んーん…。ぬな、まだぁ？ 」

HS「 ヌナはー、、お昼寝したらすぐ来るよ？ 」








今日は短縮授業って言ってたかな？

いつもよりも全然早く終わるから、

「お昼寝が終わった頃に来れる。」って言ってたっけ。








jk「 ほんと、？ 」

HS「 ほんと！ だから、いい子で待ってよ！ 」

jk「 …ん。 ぐぅ、カッコイイもんね、！ 」








ニコニコのジョングギ。

僕の膝に座って、「まだかな〜」ってユラユラ。








HS「 もうすぐお昼ご飯だからお片付けしよう？ 」

jk「 ごはんたべて、おひるね？ 」

HS「 うん。 だからお片付けできる？ 」

jk「 ん！ 」








走っていくジョングギ。

お昼ご飯の間も、布団を敷いてる間も、

まだかな？ まだかな？ ってソワソワ(笑)








HS「 おやすみ。 ゆっくり寝な？ 」

jk「 んぅ⋯ 」








一度寝たらなかなか起きないジョングギ。

いつも最後まで布団を抱きしめて、

僕が抱っこして起こすと、若干不機嫌になる(笑)








今日はAちゃんが来るからどうかな？(笑)








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