しあわせの四兄弟

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《 JM side 》








Aの病院からの帰りにグガを迎えに行く。

先生に呼ばれるよりも前に僕たちを見つけて、

僕たちの名前を叫びながら泣いてた(笑)








jk「 ちみにっ、ててに…っ 」

HS「 もう我慢できなくなっちゃったね(笑) 」

TH「 我慢？ 」





泣きそうになっても、唇をかみ締めて我慢してたって。

よく見ると、唇は赤くなって少し腫れてた。








JM「 グガ、 」

TH「 帰ろう？ 動画見せてあげないと！ 」








昨日のグガの寝言の動画をAに見せたら、

「可愛い」って言って泣いたんだ。

だから、Aも動画を撮ったんだ。

それを見てた僕は泣いちゃったけどね(笑)








jk「 ぬなぁ…っ、ぐぅもぬなのとこいくっ、 」

テテ「 グガ？ いい子に帰れたらご褒美あるよ！ 」

「 グガの大好きなヌナからご褒美！ 」








そう言うと、僕の腕の中のグガは泣き止んで、

「ぐぅ一人で歩ける。」って歩き出した。








いつもよりも時間はかかったけど、

確実にこの一日で成長したグガ。








TH「 グガえらい！ 手洗ったら見ようね？ 」








一人で手も洗えたグギ。

僕たちの間で、スマホを握りしめて動画を見てる。








─「 グクおかえり！ 手ちゃんと洗えた？
グクも寂しくて泣いちゃった？

ヌナも誰もいなくて寂しいよ〜。
いい子にしてたらすぐ帰るからね！

ヌナも頑張るから、ググも一緒に頑張ろうね？
いい子のグク、すっごくカッコイイよ！

オッパたち、迷惑かけてごめんなさい。
グクのこと、よろしくね！

グク、ばいばい！ 」─








見終わったグガはポロポロ泣いてて、

画面の中のAをずーっと見つめてる。








jk「 ぬなぁっ、ぬなぁ…っ 」

TH「 よしよし、泣かないで〜 」

「 明日だけ頑張ろうね？ 」








この日もグガは寝言でAを呼んで、

次の日の朝もAを呼んで大号泣。








TH「 今日だけ頑張ろう？ 」

JM「 すぐ帰ってくるからね！ 」








そして、また僕たちは全力疾走。

疲れで授業中は爆睡して怒られて、

食堂でご飯を食べて、また少しだけ泣いた。








こんな毎日をAは一人でこなしてたんだ。

そう思うと、また涙が流れた。








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