どたばた生徒会,さーど！【stpr】

遭遇 ページ22

Aside


『ッあ〜〜、またか…』


放課後、忘れ物を取りに自分の机をのぞくと
教科書がずたずたになっていた


はじめてじゃない。
もう何回目か数えるの忘れたくらい。


『萌先輩かなぁ…』


萌先輩はあれから直接手出しはしてこないけど
あれだけで退くとも思えない。


『どーしよう、新しいの…』


そう独り言を呟く


ｶﾀﾝ



さ)…A？どーした？



…げ。


このタイミングでさとみ先輩と遭遇するなんて…


ついてないなあ…


ｻｯ


『忘れ物取りに来たんですよ』


私は咄嗟にずたずたの教科書を隠した


すると、やっぱり気づかれたみたいで。


ﾋﾟｸｯ


さとみ先輩の眉が動いた


さ)何隠した？


ｷﾞｸｩｯ


『い、いえ、何でもぉ…？』


目を逸らした


さ)相変わらず隠し事ヘタクソな。


ｽﾀｽﾀ


さとみ先輩が教室に入ってきた


まずいまずい


気づかれたらめんどくさいぞ


…よし


ｶﾀﾝ


二階からなら落ちてもいけるか…？


あ、こっちからなら板に着地できるし
違う校舎にいける！


よし…


教科書の入ったカバンを持って


ｽｩ…


大きく息を吸って


さ)は、おい？


『バレる訳にはいかないんですぅうぅ！！！』


さ)馬鹿野郎何してっ…！


ﾊﾞｯ


私は窓から飛び降りた

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