17:睡眠不足 ページ18
体育の時間、今日はドッチボールをしていた。何でも、先生が不在らしく自分達で怪我しないようにとのことだった。
A組とB組が合同のこの授業は、もちろん、あの馬鹿達もいる。現に、二人揃ってコートの中で騒いでいる。うるさい奴らだ。女子達もギャーギャー言っているし、寝不足な私の頭に響く。
あー頭痛てぇ
体育館の隅っこで体操座りをして俯いて時間が過ぎていくのを待つ。うとうとしてきて、意識がぼんやりしてきた時、名前を呼ばれた。はっと意識がはっきりして、顔を上げた。出水が近づいて来た。後ろにいる女子達もの顔が怖いのだが、無視しよう。
出水「A、お前次入れ」
「え、嫌だけど」
出水「そう言うなって、なんかボーダー隊員VSでやろうって言っててさ。俺と槍バカとAの三人で。まぁお前には拒否権ねぇけど」
出水はそう言いながら手首を握り、私をコートの中へ引き入れる。急に立ったせいか！クラっとして、ガンガンと頭痛が酷くなっていく。吐き気がする。
コートの中には男子二人と女子一人、こちらと合わせて来たのだろう。笛が鳴って、ボールが飛んでくる、私の顔面に向かって。ギリギリで、避けるが、益々吐き気が酷くなっていく。
明らかに私を狙っているし、ギャラリーの女子供は私に当たることを望んでいるようだ。それに米屋達は気付いていない。
「出水、私、具合悪いんだけど」
出水「はぁ？今言うなよ。何処が悪いんだよ」
「頭痛が…、あれ」
一瞬、世界が歪んだ。ぐちゃりと曲がった途端、視界が真っ暗となって、次に憶えているのは痛みだった。
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ゆう - 続き気になるー！本当に面白いです！できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (
レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋イノラ猫 | 作成日時：2018年9月2日 0時
