11:実力不足 ページ13
「それじゃ行くぞ」と、指揮をとる太刀川さんが声をかけた。ゆっくり太刀川さんのそばへ行く。すると、太刀川さんが私に釘を刺してきた。
そこまでしないといけないほど、私はまだ未熟だろうか。若しくは、心が乱れているのを見透かされているか。
太刀川「しっかり集中しろよ」
「…わかってます」
どちらにせよ、気を引き締めよう。でないと、負けが確定してしまう。相手はあの迅さんだ。
「…止まれッ!」と、私が走りながら気持ちの整理をしている時、号令がかかる。そして、私たちの目の前に立ち塞がるのは、やはり迅さん。貴方なんですよね。
迅「やぁA、顔色良くないけど大丈夫?」
「トリオン体なのでそんなことないです。さっさと黒トリガー差し出してください」
迅「いやぁそれは無理だな。可愛い後輩のためだ」
「そうですか。残念です」
交渉は不成立。風間さんと太刀川さんが迅さんと言い合いしている。まだ正隊員ではないとかボーダーのパワーバランスがどうのとか、正直私は興味のないことだらけ。
…面倒だなぁ。きっと、後輩の菊地原も同意見だろう。
まぁ、だらだらと会話を続けているうちに、助っ人の嵐山隊が迅さんと合流してしまった。あーあ、だから早く終わらせたかったのに。
戦闘開始だ。
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ゆう - 続き気になるー!本当に面白いです!できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ! (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋イノラ猫 | 作成日時:2018年9月2日 0時