検索窓
今日:17 hit、昨日:4 hit、合計:27,135 hit

2話 ページ31

勇気の無かったボクはAさんと出会ってから変われたのかもしれない


思い返せば返すほど、シロさんはほんとにそっくりなのだ

あの強引さや話し方、人を惹き付けるような雰囲気が話せば話すほどAさんなのかと疑ってしまうくらい


彼女は一体​…




昔に浸っていたからか、いつの間にか病院に着いていた
また今日もボクは彼女に逢いに行く

今日はどんな話をしよう。テストのことでもいいですね。いやそれとももう時期行われる文化祭のことでも…



受付に着き、慣れない左手で面会表を書く
これを書かなくてはこの病院で入院している人に会えないからだ

ボクの右手は相変わらず包帯で隠れている。そろそろこいつとも決着をつけないといけない…だが、そうと分かっているのに判断でき……



…ちょっと待てよ、入院してる人に会えない?

なんだ、すぐ側にシロさんの名前が分かるものがあるじゃないか。灯台もと暗しというやつですね


ボクはすぐに手元の名簿を見た

ようやくカノジョの名前がわかる
喋れば喋るほどあの人に似ているカノジョのことが分かる

はずだった






無い

無い

無い

無い




名前が無い、Aさんの病室にはボク以外入った記録がないのだ



「あら大和くん。いつもお見舞い来てくれてるよね。Aちゃんもきっと喜んでるよー」


いつの間にいたのか、看護師さんがカウンター越しに喋りかけてきた

この人なら分かるかもしれない
そう望みをかけてボクは質問をした



「あの!ボク以外に最近Aさんの部屋に行った人っていますか」

「うーん、そこに書いてないならいないと思うよ。あとさ


大和くんって​─────」



その言葉はボクの心に引っかかっていた胸の凝りを崩すのにぴったりだった




病室のカーテンはそんな薄くない。現にボクからシロさんの影しか見えないのだから
つまりシロさんもこちら側をはっきりと見えるわけが無い

そう"トリコロール"なんてハッキリと言えるわけがないのだ


はっきり言えるのはシロさんにもわけがあるはずだ
そこでボクは今まで無視してきた違和感を全て思い出す

ボクはその違和感を確実にするために急いで病室へ向かった


きっとまたカノジョのほうが先だから





​─────大和くんってさ、いつも一人で喋ったり笑ったりしてるけどAちゃんに話しかけてるの?それとも他の子がいるの?

最終面談→←貴方とアナタ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
176人がお気に入り
設定タグ:テニスの王子様 , トリップ , 年齢操作   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます!亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください!楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まい | 作成日時:2021年5月3日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。