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貴方とアナタ ページ30

大和 side







空いている日は必ずAさんのところへ行っている。時間の許す限り会いに行かなかった間のことを話したり、ただAさんの手を握っていた日もあった気がする

それを続けていたある日、彼女が現れた
名前は頑なに教えてくれなかったのでボクが勝手にシロと呼んでいる


シロさんは不思議な人だ
突然ボクの前へ現れたかと思えばいつの間にか友達?になるためのコミュニケーションまで始まってしまった

最初は戸惑いもあったけど、今は心地よいとまで感じる自分がいる。いや、どちらかと言えば懐かしい気持ちが強いのかもしれない





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Aさんと初めて会ったのは入学式の時
今ではこんなに大きくなりましたが1年生の頃は全然小さかった。多分、背の順だと前から数えた方が早いくらいに

そんなボクには新クラスが貼られた掲示板など見れるはずもなく、途方に暮れていたところ救世主が現れた



「なーにしてるの?」

「えっと、その、クラス表が見えなくて…」

「おーそうなのか!じゃあ私が見てくるね。君、名前は?」


それがAさんとの出会いだった

彼女は1年生の頃から大きく、先輩だと思ったボクは「ありがとうございます。先輩」なんて言って大笑いされたのは、また懐かしい思い出である


次にあったのは部活見学の時

せっかくあの青春学園に入学したんだ。ボクもあの綺麗な青色のジャージを着てみたい
そんなミーハーな気持ちがあったからか、いざ行くと周りの空気に圧巻され怖気付いてしまった

そんな時、またボクの救世主が現れた



「あれ、大和くんだ。入部届け出さないの?」

「Aさん…」

「んーその顔はまた何か悩んでるな?お姉さんに言ってみなさい」


同じ歳ですよね…なんてのもスルーされ、何故か部活に入らない話をすることになっていた



「そりゃ誰だってそうでしょ。私もマネやりたい理由なんて面白そうだからだし」

「へ…?」

「やりたいことに明確な理由なんている?」


なんと言うか、唖然だった
自分が欲しかった、想像していた答えではなかったが妙に納得してしまう



「1歩踏み出してみたら?自分が思ってるより案外簡単な事だよ
必要なのは小さな好奇心、ってね

君がテニス部に入りたいことは分かったし、ちゃっちゃと行くぞー!」

「えっちょっ、わぁぁ!?」


Aさんに背中を押されながら部長の所まで行き、2人で入部届けを出した


救世主にまた助けられ入部出来たのだ

2話→←閑話 居場所



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設定タグ:テニスの王子様 , トリップ , 年齢操作   
作品ジャンル:ファンタジー
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます!亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください!楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まい | 作成日時:2021年5月3日 14時

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