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3話 ページ19

何が起こった?

いや、さっきまで隣にいたゆーはどこじゃ?

どこにいる?

視線をゆっくり下に向けた。するとぐにゃりと曲がった地面が目に留まった



「っ!?」


ゆーが消えた地面を見ると角が生えた黒い何かがいた

な、なんじゃこれ…

声が出ない。気持ち悪い姿ではないが、この世のものでは無いことは俺でもわかった

ヌルッとプールから出るかのように道路から上がってきたそいつに、俺はただ立って見ていることしか出来ない



「キヒッ、ヒ ヒ ヒ ヒ…?」

「っか、返しんしゃい!弟を、優を返せ!!」


足が、動かない。根っこを張った木になったみたいだ


段々と近づいてくるナニか
俺の顔に影が出来る

必然的にあいつの腹が近くなった。優の顔がよく見える。辛そうに顔を顰めていた

それ見て俺はある事に気がつく


あぁ、こいつには勝てない

ごめんな。助けれん。助けれん代わりに俺もそっちに行っちゃる。そしたら辛くなくなるじゃろ?



「まー、く…助け、て」

「優、安心しんしゃい。まーくんも行くけ」


そう、手を出した
バケモノが口を開けた。あぁ、俺も飲み込まれる。

飲み込まれ……る?



「こらぁぁぁ!!!」


そんな声が聞こえた時、突然白い何が飛んできた

俺は目を瞑って次に開けた瞬間、バケモノがいなくなっていた。いや、横に吹っ飛ばされていた

その代わりに俺の目の前にはあの白色魔法使いがいる



「ねえ、何諦めてんの」

「だって、あんなの勝て…」

「勝てないって分かったなら!他の人を頼れ!!何自分で解決しようとしてんだ!この阿呆!!」


…お前さん、そんな口悪いんか
ビックリしすぎて何も言えんナリ



「あと、遅くなってごめん」


一瞬、何が?と言いそうじゃった。というかそのぐらい気が動転していた



「っ、そうじゃ!優!!優が!!」

「優…?あぁ、ゆーくんか」


お前さんがはよ来んから!!っ、魔法使いならすぐ助けにきんしゃい



「おっ、やっと認めたな」


は!?い、今俺喋ったかの!?いや喋っとらんはずじゃ…なのになんでこいつ…



「そんなこと気にしてる余裕あるのかな?」


気にするじゃろ!と言いたいとこだったが今はそんなことでは無い。優を早く助けな


だが、俺1人では無理じゃ


「っ、助ける!だから、その…俺に協力しんしゃい!!」

「…いいよ、協力する

その不本意だけど、みたいな顔してるのは見なかったことにするから」


ば、バレとった

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設定タグ:テニスの王子様 , トリップ , 年齢操作   
作品ジャンル:ファンタジー
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます!亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください!楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まい | 作成日時:2021年5月3日 14時

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