ふわふわとろとろ ページ12
｢ちょっと英二！またオムライスー？私もう飽きたんだけど｣
｢じゃあ姉ちゃんだけ弁当無しねー｣
｢ちょっ！いらないとは言ってないじゃない！｣
｢にゃっははー｣
俺の両親は共働きだから基本お弁当は当番制。姉ちゃん、兄ちゃん…そして最後に俺ってね
俺が当番の日になるとオムライス弁当を作るようになった。ある日を境に
ある日とは学校に慣れてきた頃、弁当を忘れたことが1度だけあった。ちょうどその時はバタバタしててつい忘れて出てきたのだ。べ、別に寝坊したからって訳じゃないからねん！！
｢うーどうしよ…｣
｢英二、どうしたの？｣
｢あ、不二ー今日弁当忘れちゃって…｣
だからお恵みちょうだい！のポーズをしたけど"あの"不二がそんなことをしてくれる訳もなく…
｢あ、そうなんだ。パン戦争頑張れ｣
｢うわーん！不二の鬼！！｣
悪魔！糸目ヤロー！とか言っていたら不二のやつ、急にニコニコしだした
｢ねえ、英二。今日英語のテストって覚えてる？｣
｢…何それ｣
昨日先生がそんなこと言ってたような、言ってなかったような…
とにかく大ピンチじゃん！
｢教えてください不二様！！｣
｢僕は鬼で悪魔らしいから無理だなー、あははー｣
あれから結局俺は不二に英語を教えてもらえるわけもなく、テストはボロボロ。しまいには購買のパン戦争に勝てず、お昼ご飯を取り損ねてしまっていた
いやまず焼肉パンなんて3年しか取れないに決まってんじゃん！
俺は中庭で寝転んでいたその時、風が強く吹いて顔に葉っぱが沢山落ちてきた
うへぇばっちぃ！！
｢もー今日ってほんとついてない！！｣
｢なぁに喚いてんだい、少年｣
声が聞こえた瞬間、視界が明るくなった。誰だろ…って思ったらA先輩だった。どうやら先輩が葉っぱを取ってくれたみたい
うわぁー！ダサいとこ見られちゃった！！恥ずかしー…
｢菊丸くんじゃん。どうしたのこんなとこで、お昼ご飯は？皆で食べてないの？｣
｢えーっと…｣
俺は先輩に今日のことを話した
｢あちゃー、それは災難だったね｣
｢だから今日は我慢するしかないんですー…｣
言ったそばからくりゅゅーとお腹がなった
かっと顔の中心に熱が集まるのがわかる。うぅ、ほんとについてない……
下を向いて顔を隠していたらぷっと笑い声が聞こえた
｢お腹は正直だねぇ、ほらこれ食べて午後の授業も頑張り｣
そう言い先輩は弁当を渡してきた。いや弁当と言うよりかタッパー…？
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (
レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます！亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください！楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年5月3日 14時
