2話 ページ2
あれから少しして私たちは世界について報告をしあった
世界の歪みが多いこと、綿毛が見えたこと、そしてトラックのこと
「やっぱり…」
「ああ、トラックの運転手は異界人だった。元の場所に帰してほしくばこいつを轢けってな」
そう言い取り出したものは手塚の盗撮写真だった
1年生特有の制服が少しダボっとしている感じ!わぁー可愛いーじゃなくて
「いつの間に…」
「Aちゃんがいながらここまで出来るなんて中々の輩だ。ちなみに異界人はちゃんと元の世界に戻したからな」
そう言われホッとするがまた眉間に皺を寄せる
主犯がしっぽすら出さないのだ。流石のベテラン監視者の私(自称)といい焦りも出る
にしても多すぎる。まだ干渉してるんじゃ…
「いい所に目をつけた。そう、今回の歪みは広く、しかも過去にまで影響している」
「広い、過去…まさか主要人物の幼少期まで?」
パパは静かに頷いた
んーあまり当たってほしくなかったんだけどなぁ
「正解だ。君も分かっただろう?君が転送された先はまだ本編が始まっていない、越前リョーマでさえいなかった青春学園だ」
「そう、だね」
そうまだ始まっていない、プロローグすらも入っていないのだ
監視者を飛ばす場所、時間、全てのことが機械によって決められている。(場所だけは今回パパが決めたが)それが異例の原作前だ。パパの言う通り幼少期から狂っていてもおかしく無い
「だからAちゃんには申し訳ないんだが過去に行ってもらう」
「…ん???」
おっとこいつなんて言いやがっゲフンゲフン、なんて言った?
過去なんて行ったことないぞ?ましてや原作前の前なんて…
「パパ?冗談はよしこちゃんだよ?」
「ち、違う!落ち着け!これには訳があってだな!!」
拳を用意する私に両手を上げて必死になるパパ
しょうがないから聞いてあげようじゃないか。その後に殴る
「Aちゃんが入っていた人形があっただろ?あれの損傷が思っていたより激しくてな、回復に時間がかかるそうだ」
…なるほど、つまり人形が治るまでの間に過去に行って来いってことね。時間を有効にって感じか
「分かった、行くよ。ただひとつだけ…」
なになにと言ったふうに寄ってくるパパに思いっきりゴンッとげんこつを入れてやった
「ち、力加減してくれ…」
「ふん、さぞ当たり前かのように過去に行けなんて言うからだ」
申し訳ないって言っただろ…なんて聞こえたけど私知らなーい
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます!亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください!楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まい | 作成日時:2021年5月3日 14時