なのに、目黒くんが甘すぎる。 (ページ33)

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〉保健室ページ33

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目「プロテイン飲むの？？」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ

『最近始めてみました！』

アスリートといえばプロテイン！

きっと会話も弾むはず

目「…………そっか」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ…

目「 …… 」

陸上の知識の引き出しがなさすぎて

会話が続かない……！！！

他の話題他の話題………！

『今年の世界陸上楽しみだねーー』

目「世界陸上は2年に1度だから今年はないかな……」

『…へっ？あ、そ、そうだった！！』

うわぁぁぁ！！

知ったかぶりしてしまったーーー！！

『……あ！そうだ用事思い出した！！』

恥ずかしくて居てもたってもいられず、

思わず走って図書室を飛び出した。

目「……？」

小「あ、目黒ぉーAちゃんどこー？借りてた雑誌返しに来たんだけど」

目「……今、出てった」

小「まじかー！その後の調子を聞きたかったのにー」

目「？？」

小「Aちゃん走るのに興味あるらしくて、この間ランニングのアドバイスしたんだー！もしかしたら入部しちゃうかも♪」

目「 …… 」

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目「Aさん！！」

『！？』

図書室から出てきてから

トボトボ廊下を歩いていると

後ろから目黒くんに呼び止められた。

目「ちょっと来て……」

そう言って腕を掴まれ

連れてこられたのは保健室。

『…あのぅ……』

目「 …… 」

椅子に座らされ、

無理やり靴と靴下を脱がされ……

露になった傷だらけの足。

目「……無理して走って、自分で手当した？」

『っ、！？なぜそれを……』

目「さっき…図書室から走って出ていく時、走り方がおかしかったから気になってた」

さすが目黒くん

お見通しなんだ……

『目黒くんの好きなことが“走ること”だから、私も好きになりたいって思って走り始めたんだけど…全然センスなくて、アハハ……』

目「 …… 」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ぐいっ

足の傷を確かめるように

優しく触れていく目黒くん。

『ひゃっ！？めっ……』

目「Aさん……走るの禁止」

『え！？あの…でも』

目「俺の好みに合わせてAさんが傷を増やす必要ない」

見たことない真剣な表情で言い放って

そのまま保健室から出ていってしまった。

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