紅一点ですが優しくされる気配がありません 2

愛とは ページ16

「.......愛が足りないと思う。」





MG「仕事しろ。」






個人の仕事を終えた帰り道の車の中。

雑誌の記者が聞いてきた何気ないひとつの質問に引っかかった。



「メンバーからの愛は感じられますか？って聞かれたんだけどさ。どストレートすぎるだろって思ったのね。でもね考えたんだけどね、そういや感じたことないなと思って。」


MG「あいつらが分かりにくいだけじゃないの？」


「いや、これが愛だ！！！みたいなやつを感じたことがないんだよ。」


MG「ふーん。」





絶対この人他人事だと思ってるな。
ばかの馬鹿な悩みだと思ってるな。



「嫌われてないのは知ってるよ？むしろ好かれてるでしょ？でもさ、もうちょっとどストレートに伝わる何かが欲しいよね。」



MG「.......なんかやってみれば？」




めんどくさそうな顔で、ミラー越しにこちらを見るマネオッパ。

「やってみるって？」




MG「要するに愛を伝えて欲しいんだろ？例えば、......脱退しマース。みたいな嘘つくとか。」




「いやめっちゃ軽いやん」



そんな「あっ、お先失礼しマース」みたいなテンションで言うことじゃないだろ。
てかそんなこと言ったら嘘でも殺されそう。




「いやいやいや、それは厳しくない？」



MG「いや大丈夫だって！なんかあったら俺の名前出しとけよ。」




楽しくなってきたのか、ニヤニヤ企む顔でそんなことを言うマネオッパ。




(まぁ、個人個人で言ってみれば集団で怒られることはないか.......)




「よし！！やるぞマネオッパ！！！あなたも仕掛け人だ！！」



MG「おうよ！てかテレビ呼ぶ？テレビ呼んじゃう？BTSとドッキリってそうそうないぞ！」


「いやそこまでしなくてもいいかな。」←








ちぇ、なんだよ〜、と残念そうに唇を尖らせる目の前のおじさん。

まぁ、マネオッパが味方なら最強だな！



よっしゃ、待ってろよ愛情表現に冷めた男共！！！



私への愛の大きさをその身で自覚するがいい！！！

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