天才、気付いてしまう。 ページ40
事務所で作業をしていた時の事だった。
ピンポーン、とインターホンが鳴ったのではーいと、とことこ呑気に玄関に出向く。
印鑑いるか…？なんて、呑気に考えて。
いつもなら横目で見るインターホンの画面も、何故かこの日だけは見る事がなかった。
「はーい。」
ガチャ、と不用心に扉を開けたのが間違いだったのか。
開けたと同時に俺にかかる大きな力。
あまりに急な事にバランスを取れない。
バタバタバタっ！と大きな音を立てて、俺は押し倒される。
それと同時に何かを勢いよく振り下ろされる。
あ、死んだと思ったのも束の間で、振り下ろされたものは顔の横スレスレにぶっ刺さって居た。
横目で見たそれは手紙とナイフが床に直立になっている姿。
「いや、何すんだよ！？怖っ！！死ぬところだっただろ！？」
「桐くん酷ぇよ！どうして、みんなの物になりたがんの！？桐くんの歌は二人だけのって言ってたじゃん！」
俺の顔に落ちてくるのは涙。
ウソツキ！と繰り返しながらポロポロと泣き出すそいつ。
俺の倒れた音と叫び声が聞こえたのは社長の慌てて走ってくる音も聞こえてくる。
「Aくん、大丈夫かい！？っ…誰だ君は！？」
「社長！」
「お前が悪いんだ！お前が桐くんを変えた諸悪の根源なんだ！！」
素晴らしい身のこなしですぐさま俺を自分の側に引き寄せ、大丈夫かい？と聞いてくる社長まじでカッコイイ。
女の子だったらこの瞬間で確実に惚れるレベルだ。
なんて呑気に考えている場合ではない。
「あの様子なら、桐くんは手紙の事も知らねんだろ！？」
「手紙？」
「君は知らなくていいよ。」
俺の事を引き寄せる際に回収したであろう手紙が社長のケツポケットから見える。
そっとその手紙を抜き取り、その手紙を開く。
するとそこには俺の顔が黒く塗り潰された写真とその周りに所狭しと書かれた��辞めろ��と��許さない��の文字。
「これ…。」
「騙しやがって！全部全部嘘だったんだ！どうせすぐ人気は無くなるし、ファンも居なくなんだからな！」
「…。」
「過激なファンの戯言だ、気にしなくていい。」
優しく笑いかけてくれる社長の目の前で俺はその手紙と目の前の人物を交互に見やる。
なんてことは無いと見てくる社長。
恨めしそうな顔をしてくる男。
両者を見てその後、フッと不敵に笑って目の前で手紙をビリビリに破いてやった。
「裏切った？嘘？お前は昔からそうだ。被害妄想もいい加減にしろよ、
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れ - formじゃなくてfromだと思います (2022年10月13日 20時) (
レス) @page6 id: 0753043932 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - めろ汰さん» ありがとうございます^^ GeNocくんのお話は一旦終わりですが、いつかまた別のところでお会いできたら嬉しいです！感想ありがとうございました！ (2021年2月23日 15時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
めろ汰 - ううう。。秒で読んじゃいました。。はおてゃん可愛いの分かりみ強すぎます…！！GeNocくんかっこよすぎてペンになっちゃいそうです…！！連載お疲れ様でした！！((今更感すいません！ (2021年2月16日 13時) (レス) id: 08c80e6053 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - うすすさん» ありがとうございます〜！私も正直続編に繋ごうか迷いましたが、今後の活躍は皆様の心の中で生きて欲しいなと思い、完結させました！こちらこそ作品を長い間ご覧頂きありがとうございました！またどこかでお会い出来れば幸いです＾＾ (2020年9月3日 10時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - 完結おめでとうございます！少し名残惜しいですが完結嬉しく思います。矛盾してる。素晴らしい作品をありがとうございました！ (2020年8月14日 17時) (レス) id: b192477b3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2019年6月23日 14時
