天才、特集される。 ページ36
「それではGeNocさんに幾つかお伺いしたい事が＿＿＿」
目の前に座るのは眼鏡をかけた柔らかい雰囲気の女性。
とあるカフェでインタビューを受けている俺。
バレないように、且つそれなりにカフェの雰囲気に合うように服を選んで着たのに
カフェに入るなりザワつかれた時はびっくりした。
まん丸の伊達メガネの位置を整え、珍しくノーセット髪の毛を軽く振りながら、コーヒーを飲んで待っていると入って来たのが例の女性。
「GeNocさん…なんだかテレビや映像で見る姿と違って、なんと言いますかその…。」
「らしくない、でしょう？」
「大変申し訳ありませんが、その通りです。」
インタビューが一段落した時そんな事を言われた。
まぁ確かに、普段見せてる姿はどこか強引で横暴で、強そうなイメージが大きいだろう。
その印象を次の新作ではひっくり返して見せる。
「それでは、原稿が完成しましたら一度お送りしますのでご確認の程よろしくお願いします。」
「分かりました。お疲れ様です。」
お疲れ様でした、と立ち上がろうとした途端少しぐらついた記者の女性を危ないと思った時にはもう肩に手を添えていた。
「っと…危ない。大丈夫ですか？」
「えっ……あぁ、はいっ。」
かぁっと顔を赤くする女の人。
慌てて手を引っ込めてなら良かったです！と苦笑いと中身のない笑い声を出す。
こんなのスクープにされたらヤバいだろと内心はバクバク。
「それじゃあ俺は帰りますね。お疲れ様でした。」
名残惜しそうな視線を背中に感じながらカフェを出てスタジオに向かう。
何を隠そう新曲のレコーディングなのだ。
そうして少し早めにスタジオに着いた俺は待ってる間、ゲームや動画を見て待っている。
すると電話がかかってきた。
社長か？といつものノリで相手を全然気にしないで電話に出た瞬間だった。
「もしも『聞いてくれA〜！』…。」
食い気味に話しかけて来たのはスンチョルさんの声。
どうしたんですか、と思わず呆れながら聞くと
どうやら俺のミニアルバムのとある曲を聞いて、我らがうーたんが怒っているらしい。
それを聞いて胸が跳ねる。
やっぱりあの天才プロデューサーの目は誤魔化せ無いか。
それを宥めようとしたら返り討ちにあったから慰めてくれという電話だったので、思わず謝ろうと口を開いた瞬間だった。
『…A、お前分かってんだろうな。』
地を這うような、地獄の底から沸きあがるような恐ろしい声が明確に聞こえた。
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れ - formじゃなくてfromだと思います (2022年10月13日 20時) (
レス) @page6 id: 0753043932 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - めろ汰さん» ありがとうございます^^ GeNocくんのお話は一旦終わりですが、いつかまた別のところでお会いできたら嬉しいです！感想ありがとうございました！ (2021年2月23日 15時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
めろ汰 - ううう。。秒で読んじゃいました。。はおてゃん可愛いの分かりみ強すぎます…！！GeNocくんかっこよすぎてペンになっちゃいそうです…！！連載お疲れ様でした！！((今更感すいません！ (2021年2月16日 13時) (レス) id: 08c80e6053 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - うすすさん» ありがとうございます〜！私も正直続編に繋ごうか迷いましたが、今後の活躍は皆様の心の中で生きて欲しいなと思い、完結させました！こちらこそ作品を長い間ご覧頂きありがとうございました！またどこかでお会い出来れば幸いです＾＾ (2020年9月3日 10時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - 完結おめでとうございます！少し名残惜しいですが完結嬉しく思います。矛盾してる。素晴らしい作品をありがとうございました！ (2020年8月14日 17時) (レス) id: b192477b3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2019年6月23日 14時
