天才、出演する。 ページ23
「うぇっ…吐きそう…。」
「臭いからやめてね。」
「心配のしの字も無ぇ……。」
録音や撮影やらを乗り越えとうとうコンサート本番。
録画もされないから本当にこの場限りの激レアステージだ。
普段なら通常のCLAPがかかる所を俺のリミックスカバーがかかるようになっている。
ほんの少しだけ、実は俺のパートも入れて貰えてるからそのパートになった瞬間ステージから飛び出すというものだ。
メンバーが歩いてくる花道の先にちょうど揃うタイミングで俺が飛び出て、原曲だと丁度間奏のタイミングに俺のラップが入る。
心臓バックバクだ。
「CARATになんだアイツって思われたらどうしよう…。」
「大丈夫、意外と君は既に世界中でも結構有名人だから。」
ほらもうすぐ出番だよと社長が俺のネックレスを指さす。
それを握りしめて深呼吸をすると不思議と落ち着く俺の心拍。
3…2、1…今だ。
『瞬きすらも許さない、俺がGeNocこの場は俺が支配！』
銀テと一緒に俺がとび出てラップのワンフレーズをカメラに向かって、歌い出す。
俺がとび出た瞬間歓声はより大きくなり、そのままラスサビへ突入し踊り切った後会場は暗転。
そして通常に戻る。
『皆さん！今日はなんと！スペシャルゲストに来ていただきました〜！！』
『ヤハー！！』
『世界中を湧かせている新規精鋭クリエイター！GeNoc！』
『こんばんわー！職業天才のGeNocでーす！』
挨拶した瞬間聞こえてくる歓声は意外と大きくて、胸を打つ熱いものがあった。
『職業天才と自分で言っちゃうんですね！凄い自信です！』
『ちょ、違うんですって！ネットにそう書かれたからつい(笑)』
スングァン君がそう突っ込んできたから弁解していると
『そんな職業天才の愛嬌が見たいです！愛嬌！』
ジョンハンさんがそんな振りをして来るからえぇー、と狼狽えていると周りのメンバー達も見たい！と騒ぎ出す始末。
『マジでやるの！？笑』
『それでは行きますよー！3、2、1！』
『えっと…今日は来てくれてありがと♡愛してるよ♡』
すると湧き上がる会場と隣のスンチョルさんからのちょっとトキメいた…の一言に思わずため息を吐く。
『それではGeNocでしたー！ありがとうございましたー！』
トークも幾分かやって俺は引っ込む。
そしてそのまま控え室でコンサートが終わるまでゆっくりしているとVLIVEやるから楽屋来てと呼び出される。
慌てて向かうと遅いー！とか言われる始末。
『お待たせしました。』
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れ - formじゃなくてfromだと思います (2022年10月13日 20時) (
レス) @page6 id: 0753043932 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - めろ汰さん» ありがとうございます^^ GeNocくんのお話は一旦終わりですが、いつかまた別のところでお会いできたら嬉しいです！感想ありがとうございました！ (2021年2月23日 15時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
めろ汰 - ううう。。秒で読んじゃいました。。はおてゃん可愛いの分かりみ強すぎます…！！GeNocくんかっこよすぎてペンになっちゃいそうです…！！連載お疲れ様でした！！((今更感すいません！ (2021年2月16日 13時) (レス) id: 08c80e6053 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - うすすさん» ありがとうございます〜！私も正直続編に繋ごうか迷いましたが、今後の活躍は皆様の心の中で生きて欲しいなと思い、完結させました！こちらこそ作品を長い間ご覧頂きありがとうございました！またどこかでお会い出来れば幸いです＾＾ (2020年9月3日 10時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - 完結おめでとうございます！少し名残惜しいですが完結嬉しく思います。矛盾してる。素晴らしい作品をありがとうございました！ (2020年8月14日 17時) (レス) id: b192477b3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2019年6月23日 14時
