プリムラ・ジュリアン-1- (ページ22)

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あの連絡の量、携帯を見ていなかったとはいえ、大介はひとつも悪くない。

「いや、大介は悪くないよ。私が携帯見てなくて、連絡あんなにたくさんくれてるとは思わなかったから。本当ごめんね。」

佐「ううん、Aも悪くないよ、充電なかったんだもんね」

「うん、ごめん」

佐「よし！これで仲直りね！」

いつもの調子に戻った大介を見てホッとする。

「先週のアニメみる？録画してあるよ、」

佐「あ〜後で見ようかな、その前にさ、ふっかとAは付き合ってるの？」

さっきのニコニコ笑顔はどこに消えた？というぐらいに顔が曇ってる。

「ふっか？何で？どうしたの、」

佐「その服ふっかのだよね、あとそのぬいぐるみも。ふっかに取ってもらったんでしょ？」

そう言ってさっき取ってもらったチンアナゴを指さす。

「あ、うん、服は私が水をこぼして着れなかったから借りたの。ぬいぐるみはさっき貰った。」

佐「そっか、」

「でもふっかとは付き合ってないよ、」

私がそう言うと、

佐「そうなの？！あ、でも泊まったってことは、、」

なんて目を泳がせてオドオドし始めた。

「本当に何にもないよ、てかふっかだよ？女の子には困ってないもん笑」

佐「いや、そっか。何にもなかったならよかった」

私の答えに満足したのか、またいつものニコニコ大介に戻る。

そんな姿を見て

彼にとって私は何なんだろうか？

昨日からずっと考えていたことをまた考え始めた。

「ねぇ、大介にとって私は何？」

気づけば本人を目の前に口に出していた。