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岩本side
ふっかから電話が来た。
けど、あっちからは雨のうちつける音しか聞こえて来なくて。
こんな時にふざけんなよ。
って思ったけど、何回呼びかけても応答はなし。
イタズラかと思ってたけど、もしかして実はやばいやつなんじゃないかと不安になってくる。
向「てる兄？どうしたん？」
「いやさ、ふっかから電話来たんだけど全然声聞こえなくて」
向「ミュートになってるんとちゃう？…いや、雨の音聞こえるな。……あれ、でもなんかおかしない？」
「おかしい？なにが」
向「雨やろ？普通傘さして行くと思うんやけどさ、今スマホに雨当たる音しとるな〜おもて」
え？とちゃんと音を聞いてみれば、
たしかに傘に雨が当たるパシパシという音より、スマホに雨が当たるボツボツという音。
もしかして、ふっか傘さしてない？
「なあ、目黒」
目「ん？どうしました？」
「ふっかさ、来た時傘持ってた？」
目「……あー、持ってなかったかも」
スッと、心臓の奥が冷えた。
もし雨の中で倒れてたら。
誰かに襲われて被害に遭ってたら。
「……ふっか、ふっか！！おい！！聞こえるか！！ふっか！！聞こえたら返事しろ！！」
電話口に叫んでみたものの、やっぱり返事はなし。
佐「照、阿部ちゃんのことは俺らで見てるから。ふっかのこと探してあげて」
「…わかった。阿部のこと頼んだぞ」
佐「もしものことがあったら電話して。誰か向かわせるから」
「ありがとう」と佐久間に頷いて、
未だ苦しそうに浅い呼吸を繰り返す阿部に「頑張れよ」と声をかけて楽屋を出る。
小さく微笑んで頷いたのを確認して、とりあえずコンビニまでの道を辿ろうと外に出た時、
「………ふっか、？」
放り投げられたビニール袋
中から散乱したものは、明らかに俺らがふっかにお使いを頼んだもので。
「ふっか、ふっか！！ふっか！！」
びしゃびしゃに濡れてしまっているそいつを抱き上げれば、びっくりするほどに体は冷たいのに、
はあはあと荒く吐き出される息は、溶けそうなほどに熱かった。
「おい！！ふっか！！しっかりしろ！！」
うっすらと目は開けているものの、
全く生気が宿ってなくて。
必死に声をかけても、聞こえてくるのは不規則な呼吸音だけだった。
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レス) id: d4b936d1d0 (このIDを非表示/違反報告)
丼 - リクエストお願いします。めめが喉風邪になってしまうお話が見たいです！看病はメンバー全員でお願いします！！ (2021年12月21日 14時) (レス) id: f66d9e7345 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - リクエストお願いいたします。阿部ちゃんアレルギーみたいです。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
うっちー - 佐久間くんのお話、とっても素敵です＾＾続きが楽しみです＾＾ (2021年12月7日 0時) (レス) id: 49ca3e4bb9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - リクエスト失礼します。ダンスが思うように踊れず焦って過呼吸になってしまったラウールを、いわふかが看病するお話が読みたいです。よろしくお願いします！ (2021年9月5日 10時) (レス) id: f525a465ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまさき | 作成日時：2021年4月16日 17時
