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42. ページ42

noside


大丈夫、大丈夫。なんて一人の男が目的の相手にそう告げる
一方、拐われた男は怯えきっていて、体も震わせ泣いている

「…裏切られて悲しい?…なぁ、A」

青髪の男、有栖川帝統

首謀者はこいつだった

『…なんっ…なんで…なん…で…』

…A、という男は理解したあとには、信じたくないのかブツブツと呟いている
真っ暗な部屋に、裸電球がチラチラと当たりを薄く照らしている

周りには

伊弉冉一二三
観音坂独歩
山田二郎
入間銃兎

真ん中には有栖川帝統

吸血鬼が全て揃っている

取り囲むようにして、伊弉冉はAの頬をつついている
山田は顔を覗き込んで、入間は項を眺めている

…観音坂は有栖川と何かひそひそと話しているようだった

『…お前らは…何が目的なんだよ…血か?俺の体…?臓器…?…なんなんだよ…』

「…そりゃあ勿論、A自身だけど」

隣に居た伊弉冉がその質問にすぐ答えた
周りの吸血鬼も小さく頷くと、Aだけ小さく首を横に振っていた





「…さ、そろそろはじめよっか」



話し終えた有栖川が、Aの前に立ってはそう呟いた



___

__

_




『い゛や゛だっ…やだぁ゛…』


順番に、Aの体に牙を通す
項は最後に取っておく、…らしい

小さい穴が二つ連なっている。…それが何個も何個も

抵抗するが力も入らずされるがまま

やっぱり、遺伝子だろう

いつになっても血は甘いまますぐに再生される
吸血鬼にとっては最高の代物…だろうか


伊弉冉の次は観音坂、そして入間に山田…最後の楽しみは有栖川が。



…携帯の通知が絶えずやってくる
その度にバイブ音でAが反応して抵抗する

メッセージの送り主は[碧棺左馬刻]

家にでも来たのだろうか

…まぁ、今は誰にもそんなのは関係なかった

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いぼてん酸 - ウワー!!私の好きな吸血鬼系だーヾ(´∀`*)ノ!!!ありがとうございます!!というかみんな推しです!うれしいです!これからも頑張って下さい! (2020年10月14日 12時) (レス) id: 2bf0614b2f (このIDを非表示/違反報告)
山さん - 何か涙出た (2020年5月7日 16時) (レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
琉斗(プロフ) - 面白かったです!!左馬刻助けEndもみてみたいです! (2019年6月14日 23時) (レス) id: 18dfa94b2f (このIDを非表示/違反報告)
108くん(プロフ) - いつも楽しみに見ています!更新頑張ってください! (2018年11月14日 23時) (レス) id: 0273a6e0d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年11月8日 13時

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