【ヒプマイ】俺に飲ませろお前の血【男主】

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『…木を隠すなら森の中…傷を隠すなら…傷の中…？
傷作ったらこれ目立たなくなんのかな…』

俺わかんない…


あれから数日が経った

帝統は相変わらず元気よく俺の元に帰ってくる
手も出してこないし、嫌なこと一つしない

他の吸血鬼より好感度が高い

「…なぁ、Aさ
今の体嫌い？醜いとか思ってる？」

帝統が俺の部屋に来てそう問いかけてきた

『…嫌いだなぁ…。なんなら血も抜き取って全て変えたい…
抜き取った血、帝統に全部あげたいんだけどなぁ』

なんて笑って返せば困った顔をして俺の頭を撫でてくれる
なんだなんだ、と思って見てみれば顔を近づけられる

「…Aは、今のままでも十分かっけーよ。
やな事があってもさ、負けずにどうにか対策とか…しようとしてるもん

すっげーかっけぇよ」

『…かっこいい…かなぁ…。こんな奴…穴ボコだらけの体でさぁ…』

「…大丈夫大丈夫。いつか絶対に治るから
それまで…暑いだろうけど長袖着てないとな」

そっと、優しく抱きしめられて子供のように頭を撫でられる
帝統のその言葉でどんどん涙が溢れだしてきた




…帝統の裏があるとも知らずに




＿＿
＿






『…なんか…闇堕ちした人みたい…ウケる』

「そんなウケるか…？」

『いや、全く笑えない』

「だよなぁ」

今日は帝統もギャンブルに行かずずっと隣に居てくれた
今は誰か隣にいてくれることが嬉しかった

話し相手が居てくれることが嬉しかった


「…なぁ、A」

『ん？』

「俺がさ、おまえの血吸ってたらどうなってたんだろうな」

『…さぁ…、でも今の帝統になら許せるかもなぁ。』

その言葉が、帝統に火をつけたことを俺は知らない

『今は、お前と…左馬刻達が頼りだから』

更にその言葉で色んな計画を立てているとも知らずに。







『…いつもありがとうね、帝統』




帝統を狂わせるとも知らずに

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