【ヒプマイ】俺に飲ませろお前の血【男主】

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・ 入間side



『…俺部屋戻る』

「なんでです？折角来てあげたというのに」

『無理やりだったろ、…俺もうやだ…』

「…戻ってていいぞ、A」

私が半ば強引にAの家に来た
…そしたら左馬刻が居るんだから驚いた

物凄い睨みを効かせてくる

この二人でなんの話をしていたんだ

「…銃兎、なんであいつに手を出した」

「この前も言っただろ、あいつが目の前に居たから理性が保てなかった」

「…お前のせいであいつ、他の奴にもやられてんだぞ」

「…は？…そんな事一度も聞かされてませんが」

「そりゃ相談してきたのがついこの間だったからな」

目の前の左馬刻は当たり前かのように足を立てて、タバコをふかしている
…あいつが他の奴にも？

…ありえない


だって一度血を吸われた相手にしか許さないとか何とか聞いていた
…他の奴らにも無理やりされたのか？

「…Aは今どうなってるんだ？」

「見たら分かんだろ、精神的にもキてんだよ

お前らのせいでな」

「…」

そう言われて反発もできない
さっきのAを見てもわかる

かなり疲れているようだった

…そんな時だった

扉の開く音がした

「たーだいまぁ！…あれ。なんか増えてんじゃん
…Aー」

そう言って別の部屋に行く男
…あのギャンブラー…確か吸血鬼のはず…

「…あいつは」

「あいつは理性を保ってて…Aに手を出したことないんだと
ずっと一緒に住んでてな」

「…そう…」

逆にそれができる方が凄い
あんな匂いのヤツが隣にいたら手を出す以外選択はないだろう

…それなのにずっと一緒に住んでいて手を出していない？

…信じられない話だ

『おー…おかえり帝統。弁当どうだった？』

「すっげー美味かったぜ！お陰で大勝ちだ！！」

そんな楽しそうな声が隣の部屋から聞こえてくる

あぁ、この家に来たのが間違いだったか

私の方が逆に追い詰められている
…頭が痛い

『…今日は一緒に飯食おうなぁ』

「おう！俺に奢らせろよ！」

また隣から楽しそうな声が聞こえる

「…今日は帰る」

「そうしろそうしろ、お前のとこに俺様から顔出してやっから」

＿＿
＿

「…腹が立つ」

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