【ヒプマイ】俺に飲ませろお前の血【男主】

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･ 二郎side



学校に向かう途中、かなり強い甘い匂いがした
…あいつの匂い

なんでこんなに匂いがするんだ、大体あいついんのか？
匂いがする方に走って行くと路地裏で座り込んでるAを見つけた

急いで駆けつける
どこか辛そうだ。…匂いがより一掃強くなる

『じろ、じろ…』

「ｯ…ん、分かったから…立てるか？」

『ｯ…』

そう言うと床に手をついて立とうとするA
ふらつきながらも立つと俺は支えた

『あっちに車あっから…つれてって、』

指を指す方にはあのネカフェの駐車場がある
また来たのかよ…なんて思いながらもペースに合わせて駐車場に送った

乗せると自分も手招きされ後部座席に乗る
Aも横になるため後部座席に乗っている

『じろーが居なかったら俺ちょっとやばかったかも、』

「…今は俺の方がやべぇんだよ」

そう、俺がやばい
こんな密室で隣にあの匂いを放っているAがいる、頭がくらくらする

『え、大丈夫か…？』

「…無理、だから責任とれ」

そう言い俺はAに近づいた
『待て待て』と俺を押しながら抵抗するAを無視し首元に顔を近づける

…ん？

何だこの痕
少し深めの傷
…歯型、俺らと同じ吸血鬼の…

『…だからやめろって言ったのに…』

「…これ誰のだよ」

『…、教えたら殴りに行きそうじゃん』

「殴らねぇから早く教えろよ」

『…入間』

「へぇ…そう、分かった。…もう出歩くなよ」

俺は車を降りる
腹が立ってもう責任を取ってもらうなんてところじゃなかった

あー…学校遅刻だな…
…サボるか。

…俺のAに1つ、傷がついた
あの傷が俺のだったら…そう考えると背筋がゾクゾク、とした

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