じゅーなーなー ページ17
龍斗side
HiHi Jetsに加入してから、出来ないことが増えた。
みずっくんはローラーでバク転をしてそのまま振りに移れるのに俺は出来ない。
ガリさんは上手くローラーで移動出来ているのに俺は出来ない。
はしもっちゃんはあんなに雰囲気が出せるのに俺で壊れてしまう。
優斗はしっかりMC回せてるのにおれはかき乱してしまう。
Aくんは歌いながら難しいダンスが出来るけど、俺は出来ない。
そうやっていつもいつも人と比べては落ち込んでしまう。
前の自分は出来ない奴が嫌いだったのに、自分が出来なくなると、どうしようもできない。
「さくちゃん。あんね〜、クッキー。はい、美味しいよ〜。多分ねw」
「ありがとう」
ほんとに美味しそうなクッキーだ。
また自分が出来ない部分を見つけてしまった。
「ねぇ、俺らを頼って。だって折角のグループだよ?」
彼にそう言われると自然と話してしまう...
そして、今自分が思っていることを全部話した。
「さくちゃんの短所は自分の長所を見ないところ。そんで、人の長所と自分の短所を比べる所。そしてさくちゃんのいい所は、人の長所をたくさん見つけられる所と、優しいところ。」
たまにAくんは急に俺を褒めてくれる。
「さくちゃんが迷子になった時はおいで。さくちゃんがさくちゃんを見失ってしまった時。俺がさくちゃんを見つけてあげる〜。」
Aくんは不思議だ。
だけど安心する。
「ねぇ、さくちゃん。今日のレッスン終わり空いてる?」
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作者名:ふぅ | 作成日時:2019年8月26日 18時