茨の狙撃手2【ゴールデンカムイ】 (ページ7)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:20,840 hit

55話ページ7

❖

❖

❖

白石「痛ぁ!!!」

緑生い茂る森の中で白石の悲鳴が木霊した
獲物逃げるだろ！うるせぇ！！！

アシㇼパ「どうしたシライシ？

オソマをしようとして肛門に小枝でも突き刺さったのか？」

杉本「野糞して金玉を笹で切ったんじゃないか？」

『ありそう…』

ガザガサと茂みから白石が顔を出す
なんで半泣きなんだお前！！！

白石「転んでヘビに頭噛まれた…」

アシㇼパ「ヘビ!?ぎぃ～ｯ!!!」

『あ、それ蝮じゃん…毒あるよ』

背中に隠れるアシㇼパの頭を撫でつつ白石の持っているヘビを指さした
石で叩き殺したであろうヘビを白石はポイッと捨て去り頭が痛くなってきたと地面に倒れ込む

杉本達に毒を吸い出してくれと懇願するも気持ち悪いから嫌だの一点張りで今度はこちらに助けを乞うた
まぁ確かに網走監獄に潜入するのに白石の力は必要だけど…

白石「なぁ…頼むよAちゃん！俺の力が必要だろ？」

『んん…わかったよ！吸い出せばいいんでしょ！』

そう言って白石の頭に顔を近づけようとした時だった

白石「尾形ちゃん…？」

Aの口元を尾形の手が塞いでいた
突然の事にAも白石も頭にハテナを浮かべ尾形を見やる

尾形「…使える奴は多い方がいいだろ」

杉本「尾形ぁ～!!!さてはお前嫉妬したな～」

そう言って猫のように先を歩き出す尾形をぽかんと口を開けて白石と2人で見つめる
杉本が尾形の肩を組みながら何か言っているがAにはよく聞こえなかった

『だってさ白石、後で薬煎じてやるから待ってな』

白石「えぇ…」

吸って吸って！！と足にまとわりつく白石をそのまま引きずりながら2人の後を追う
アシㇼパが離れろと白石を足蹴にしているが見なかったことにしよう…うん