茨の狙撃手2【ゴールデンカムイ】 (ページ12)

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60話ページ12

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『ﾁｯ…溺れてなければもっと早くに殺れたのに……』

吐き捨てるようにそう言うとAは尾形に銃を返した
アシㇼパの目が汚れちゃうでしょ！

濡れた服が重たい…

尾形「あの状況で脳天当てられただけでも中々だろ」

『何で助けたの？

私が鶴見中尉の差し金って知ってたはずだよね？』

尾形「…」

谷垣「小蝶辺軍曹…あの場面はきっと俺でも助けます」

『そっか…まぁ、ありがとう』

そう言ってAは服を脱ぎ始めた
重い重い！！こんなの来てコタンまで帰れない！！
それを全力で止めに来る谷垣と無視して歩き出す尾形

こういうのがずっと続いてればいいのに…
それが叶わなくなるまであと少し

『にしても畜生、姉畑支遁のやつ…アシㇼパに汚ぇもん見せやがって!!!』

谷垣「お、落ち着いてください小蝶辺軍曹」

姉畑支遁の死体をガツガツと蹴りながらAはそう呟いた
後ろでオロオロする谷垣をアシㇼパはやるせない目で見つめる

アシㇼパ「姉畑支遁が本当に動物を愛していたならどうして最後に殺すのだろう…」

杉本「姉畑もどこかで動物とウコチャヌㇷ゚コㇿするのが良くない事だと分かっていたんだ…

後になってその存在ごと無かったことにしようなんて…本当に自分勝手だ」

それにアシㇼパはふっと顔を上げて杉本を見やった

アシㇼパ「どうしてウコチャヌㇷ゚コㇿする前によく考えなかったのか…そうすれば殺さずに済んだのに…

なぁ杉本!!そう思わないか？」

ごくりとその先を言わないように杉本は言葉を飲み込んだ
それ以上言ってみろ…明日立てないくらいボッコボコに…

尾形「男ってのは出すもん出すとそうなんのよ」

杉本「オイやめろｯ!!」

『尾形てめぇぇぇぇぇ!!!!!!!』

谷垣「落ち着いてください小蝶辺軍曹!!!杉本！抑えるの手伝え！！」

谷垣と杉本に押さえつけられながら尾形を必死に睨んだ
お前絶対許さん！！！アシㇼパに変な知識教えるなああああああああぁぁぁ!!!

アシㇼパ「Aは何に怒ってるんだ…？」