第８２話 ページ37
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切実に思うし、声にも出すんだけど安室さんには届かないっぽい。安室さんのあむぴはどこに行ってるんですか？
「…はは、かわい……」とか耳元で話すのやめてもらっていいですか、そのゆるゆるな笑みもやめてもらっていいですか。
ついでにその凄い熱くて蕩けるような視線も。
『……き、らいになりますよ』
「…そうしたら、閉じ込めておけばいいだけ」
『……ぅ、』
意味分かんない。
そうやって愛してるって囁く声も、手錠を掛けたりするくせに壊れ物を扱うようなその手も、私と視線がかち合うだけでふにゃりと緩く歪む顔も。
『ふ、ぅ……か』
「ん？どうした…」
『ばか、ばか…あむろさんのばか〜〜〜〜〜っ！！！！やだ！！いやなのその目！！その手だってやだ！！意味分かんない、無理矢理触ってくるくせに優しいし、好きだって言ってくるようなキスだって…ぐす、やだぁ〜……っ』
キャパオーバーした私は幼児退行をし始めた。
もちろんいきなり幼稚な言葉を吐き出し大泣きする私に安室さんはオロオロし、「え、ごめ、まって、いや、違くて」と必死に手を左右に振り「泣かれるとは思わなかった」と話す。
『あむろさんはさ！！キスとかおんなのこへの触れ方とかわかってるかもしれないけどさ！つきあった人もいないわたしにとってはすごくしげきがつよいの！！ばか！！！』
ひぐっ、としゃくりながら叫ぶ私に安室さんはピタリと動きを止め、「は…え、？じ、じゃあキスとかも…？」と呟いた。
『ばかにしないで！！！触れられたこともないもん！！』
ふん、ハニトラ仕掛けまくりの安室さんとは違うんだ。
経験ないやつにそこまでやるなんて最低、と私は後の事も考えずとにかく頭に浮かんだ言葉で安室さんを罵った。
最低だ、この野郎。
イケメンなら許されると思ってるのか。
「ご、ごめん……許せ」
『……ジャージー牛乳プリン買ってくれたら許す』
それを聞いた安室さんはスマホや財布をバッグに詰めつつ私を涙目で見た。
イケメンのくせにおろおろしてんじゃねえ！(理不尽)
安室さんは私の額にもう一度キスをして秒速で家を出ていった。
いや、色々言いたいことあるんだけどさ、とりあえずさ
『……手錠外していけよ！！！』
と、もう誰もいない部屋で私は叫んだ。
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ccndayo(プロフ) - はあ。。素敵すぎました。途中で涙が笑 (2021年1月6日 2時) (
レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
れいすみす(プロフ) - 幸せでした…尊いをありがとうございます…しゅき… (2020年5月26日 19時) (レス) id: 993cffbbce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 涙がボロボロと、止まらなかったです…凄く良い作品、ありがとうございました…( ；∀；) (2020年5月4日 10時) (レス) id: c930be9ed1 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか？ (2020年2月12日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございますm(_ _)mこれからも素敵なお話を作ってください！ジン様好き〜〜〜！ (2019年11月23日 0時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あると | 作成日時：2019年6月25日 2時
