毒、弱体化 〜3〜 ページ49
「そのはずだよねぇ…」
「私…、やっぱり消えちゃうの…?」
Aが急に不安そうな顔になる。
「ううん。絶対に消えないから大丈夫だよ〜…」
フロイドがニッと笑ってみせた。
〜クリスのヤツ…。嘘じゃねぇかよっ…。何が4ヶ月だっ…〜
フロイドは内心クリスに怒っていた。
しかし、神様は嘘はつけない。
それも嘘なのかもしれない。
「フロイド先輩?」
「なぁに?」
「早く、ベッドに行きたいです…」
「うん。じゃ、まずいい匂いタイムするからね」
フロイドがAを抱っこしたままAの部屋へ連れて行った。
「うふふ…。やっぱり2つ買って良かった」
Aが目覚まし時計を見て微笑んだ。
「ちゃんとアラームセットした?」
「はいっ。うさぎが6時、ブタが6時半。バッチリですよっ」
「うん」
「あ、明日の学園の準備してないっ」
Aが忙しなく動き回る。
「フロイド先輩は明日の準備出来てますか?」
「そんなの行く前でいーの。それより早くいい匂いタイムさせてよぉ〜」
フロイドが一人でベッドに寝転がった。
「ちょっと待っててくださいっ。すぐに終わりますから…」
「小エビちゃんが早くベッドに行きたいって言ったんじゃ〜ん…」
「今夜はAって呼んでくださいっ!」
「はいはい…」
フロイドは寝転がりながらAをずっと見ていた。
「お待たせしましっ…うわっ…」
ベッドの前に戻って来たAをフロイドが乱暴に抱き寄せベッドに入らせた。
「おせぇよ…」
「いい匂いタイム始まりましたか?」
「うん」
「30分?」
「うん」
「それまでは…、何もしてくれないの?」
「うん」
「…はい…」
フロイドがいつも通りAの首に頭を埋め、深呼吸する。
「いい匂い…」
「また、噛みついてくれますか?」
「今日は噛みつかない…。まだ、肩の傷治ってないじゃん」
「反対の肩なら良いでしょ?」
「ううん。今日はどこにも噛みつかないよ…。Aを抱くから…」
「それで毒が入るの?」
「分かんない…やってみて傷がくっきりしてなかったら…、噛みついてあげる」
「はい…」
「今はいい匂い嗅がせて…」
フロイドはほとんど動くことなく30分間のいい匂いタイムを終えた。
「A…。痛かったら、言ってね…」
そう言うと、フロイドが突然キスをしてきた。
「んっ…」
そしてキスしながらAの服を脱がせ始める。
「黒…似合ってるじゃん…」
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月23日 16時