就寝前の習慣 〜3〜 ページ39
Aはフロイドのキスに上手に応えていく。
「小エビちゃん…、大好きだよ…」
「んん…、はい…。私も…んっ…」
フロイドがどんどん攻めてくる。
Aはもう怖くない。
「A…」
「名前で…呼ばれるのも…良いですね…」
「A…。A…。大好き…」
「フロイド先輩…」
Aがフロイドを抱きしめた。
「離れたくないです…」
「大丈夫だよ…。離れることなんて…、もう、ないから…」
フロイドもAを抱きしめる。
そしてまた優しいキスに戻っていく。
「どうだった？今のキス」
「恥ずかしかった…です…」
「オレと小エビちゃんしかいないのに、何恥ずかしがってんの？」
「だって…、初めてじゃないですか…」
「うん。色んなキス教えてあげるって、言ったでしょ？」
「はい…」
「キスはさ、好きな人への愛情表現の一つなんだよ」
「恥ずかしいけど…嬉しいです」
「そのうち恥ずかしいの無くなるから大丈夫。嬉しいだけになるよ〜」
「フロイド先輩…慣れてるんですね…」
「………。別に。小エビちゃんが大好きなだけだよ」
「すみません…。余計な事、言っちゃいましたね…」
「気にしてないから大丈夫〜…」
フロイドがAを優しく胸の中に抱き寄せて頭をポンポン撫で始めた。
「眠れそう？」
「ううん…。全然…覚醒しちゃってますよ…」
「今のキスで？」
「そうなのかな…。寝過ぎ…が原因だと思います…」
「そっか。でも、今日のキスはこれでおしまいね。小エビちゃんの身体も完全に回復してるワケじゃないからね〜…」
「また、いっぱいキスしてくださいね…」
「うん。そのうちキスだけじゃなくって…」
そこまで言うと、フロイドが突然黙った。
「フロイド先輩？」
「ううん。何でもない。もう少し、小エビちゃんのいい匂い、嗅ぎたい」
「いくらでも嗅いでください…」
「うん…」
フロイドがAの両脇を持って自分の顔の前にAの首を近づけた。
そしてまた顔を埋める。
「やっぱりさぁ…。ここが一番好き…」
「首ですか？」
「うん。いい匂いだし…、落ち着く…。このまま、寝て良い？」
「良いですけど…、寝れますか？」
「うん。クセになりそう…」
Aがフロイドの真似をして頭をポンポン撫でる。
「気持ち良いですか？私、フロイド先輩にこうしてもらうの、気持ち良いんです…」
「…ぐぅ……」
「フロイド先輩？……寝ちゃった？」
「……ぐぅ………」
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年4月23日 16時
