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フロイドの思い 〜4〜 ページ29

夜。

Aの熱は完全に下がり、頭痛も引いた。

〜小エビちゃん、2日間で熱下がった…〜

自叙伝の女性も、スーザンの夫も発熱は3日続いたはずた。
フロイドは少し気になった。

〜誤差くらい、ある事だよね…。オレの毒が強いとか?〜

「フロイド先輩?」

Aがシャワーを済ませて談話室に戻って来た事にすら気付かないほど考えていたようだ。

「あ、お帰りぃ。サッパリしたでしょ?」

「はいっ!凄くサッパリしましたっ」

「うん。良かったね〜。……小エビちゃん、おいで」

「はい」

フロイドは自分の座っているソファーにAを呼んだ。
Aはトコトコとやって来た。

「抱っこ、して欲しい?」

「なんですか、その謎の上から目線…」

「イヤなら別にいーよ」

フロイドが意地悪な顔をする。

「嫌なんて言ってないじゃないですかっ。フロイド先輩の抱っこ、足りないくらいですよ」

Aがフロイドの膝にまたがり抱きついてきた。

「うん。小エビちゃんいい匂い…。食べて良い?」

「食べたい匂いなんですか?」

「うん。どんな味がするんだろーね…」

「噛みついたときとは違う味がするのかな…」

「そーゆー意味じゃないよ」

「ん…?」

「ふふーん。何でもな〜い」

フロイドがAの首に唇を当てて思い切り強く吸った。

「んっ…」

「痛かった?」

「ほんのちょっとだけですけど、ビックリしました」

フロイドはその部分を優しく撫でた。

「これで毒が入れば良かったのにねぇ…」

「これでって、今の?」

「うん。オレのキスマーク」

フロイドがまた首に唇を当てた。

「あっ…」

「2つ目出来上がりぃ〜」

「はっ…恥ずかしいですよっ…」

「大丈夫。制服着ても見えないとこにしかつけてないから」

「本当に?」

「うん。本当っ」

フロイドはニヤッとした。

「嘘ですよっ!だって、首の結構上の方にキスしたでしょ?」

「そーだっけ?」

「そうですよっ。この辺っ!」

今度はAがフロイドの首に唇を当てた。

「小エビちゃん。オレにそのままキスマークつけてみ?」

「えっ…」

「そのままさ、思いっ切りオレの首、吸ってみな」

心地良い痛みが走る。

「どう…ですか…?」

「どう?出来てる?」

「少し…赤くなったみたい…」

「出来たじゃん。はいっ。ご褒美ね」

フロイドがAにキスをする。

「キスマークも、教わりましたっ…」

「うん。これから、いっぱい教えてあげるからね〜」

「はいっ」

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月23日 16時

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