幼馴染との再会 ページ15
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九十九さんに連れられて、久しぶりにこの街へと戻って来た。
ここを訪れるのも、いつぶりだろうか。
「…九十九さん…A…っ？！」
「よぉ。」
「…今までどこ行ってたんすか？！」
ツカツカと歩を進める九十九さんに続いて、そこに足を踏み入れると、幼馴染たちの姿が見えた。
「…A、電話くらい出ろよ…。」
目の前のコブラは眉を下げながら、縋るように私の腕を掴み、そう言った。
「九十九さんも…退院したなら連絡くらいくださいよ。」
「…ひでぇツラしてんな。…琥珀さんだろ？」
ヤマトとコブラが九十九さんの方へと身体を向けると、九十九さんは腰を下ろし、話し始めた。
「…おめぇらに頼みてぇことがあるんだ。」
ヤマトとコブラが近寄ってくると、そちらに視線を向けるでもなく、九十九さんはどこかを見つめながら、話す。
その様子を、少し離れた場所から見守った。
「…2日後…琥珀さんはMIGHTYやDOUBT…総勢500人を連れてSWORDを潰しに来る。」
「…琥珀さんの目的は何すか…？」
「…九十九さん…。」
「…九龍への、復讐だ。」
「九龍…？」
「ちょっと待ってくださいよ…SWORDを潰すことが、何で九龍への復讐になるんすか…」
「龍也さんを殺ったのは、九龍だ。」
「何すか、それ…だって…犯人は…」
「俺、見てんだよ…運転してる奴。」
「…どういうこと…？」
突然響いた声に振り返ると、そこにはもう一人の幼馴染がいて。
「…ナオミ。」
「…九龍が…兄貴を…？」
「…コブラ、頼むわ。A、行くぞ。」
真実を受け止めきれず、困惑した様子の3人を置いて、九十九さんは私の手を取り、歩き出した。
九十九さんのバイクの後ろに跨りながら、幼馴染たちの姿を振り返ると。
あの時、たくさんの愛を向けてくれたときと同じ、どこか、泣き出しそうな表情のコブラと、目が合った。
終わり
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麗 - もう更新はされないのでしょうか？ 最初から一気に読ませてもらいましたがとても続きが気になります。更新されるの待っていますね。 (2019年5月12日 20時) (
レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか？ (2017年12月24日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮夢叶(プロフ) - 続きが楽しみです！更新頑張ってください! (2017年8月6日 16時) (レス) id: 556da1689c (このIDを非表示/違反報告)
白濱ゆあ(プロフ) - 更新楽しみにしています！！！頑張ってください(*^^*) (2017年6月12日 3時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんちゅう
| 作成日時：2017年3月13日 0時
