名 前 は 。 ページ41
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約1時間半後、俺らは病室へと移動していた。
て「ちっこい〜…」
り「てつやは次回まで抱っこできんからね?笑」
「いつになったら毎日お風呂に入ってくれるん?笑」
母子ともに健康、助産師さん曰くめちゃくちゃ安産だったらしく分娩室にいる時間も想像してたよりも短かった。
虫「Aちゃん、率直な感想などありますか?」
いつの間にかカメラも虫が担当してくれてて俺は目の前の景色をただ安心して見守るだけだった。
「感想ね〜、お産が長くかかるもの、みたいなイメージ強くて、正直病院に運ばれる段階で不安だらけだったんだけど、ずっととしみつくんがそばにいてくれたからなんか安心してた部分もあって…笑」
「うーん、引っ括めると、安産で良かった!笑」
無邪気な笑顔でカメラ横の俺を見つめて笑うもんだから、ついつい頭を撫でたくなって腕を伸ばしてしまう。
虫「頭を撫でるなんてかっこいいことしてるとしみつですが、未だに生まれた我が子を抱くのが怖いと言い張っちゃって抱っこしていません。笑」
り「早くして?俺らも抱っこしたいんだけど。笑」
と「うるせぇ、こんなに小さくてふにゃんふにゃんなんだぞ?!笑」
「としみつが抱っこしないと動画も終わらんよ?」と虫が煽ってくるし、「抱っこしてあげて?」なんて言ってAが微笑んでくるから、
そばで見守ってくれてたナースさん指導の元、赤ちゃんを抱き抱える姿勢のままナースさんに手渡された我が子を抱く。
軽くてやっぱふにゃんってしてて、心の底から世界で一番可愛いと感じる。
と「A、この子の名前なんやけど…」
「お、決まりましたか?笑」
ニヤついて嬉しそうに俺を見るA。
こくんと首を縦に振り、皆にぼそっと呟いた。
と「りん、ってどう…?」
「りん…、うん、いいと思う!」
り「りんくーん、いい名前だねー笑」
て「りんりーん♡」
虫「てつやが呼ぶとなんか気持ち悪いね。笑」
て「それもうただの悪口やん」
みんなでわちゃわちゃしてると慌てて駆けつけてきたのはゆめまるとしばゆー。
俺が抱いてるりんを見て、しばゆーは号泣するわ、ゆめまるは満面の笑みで笑いながら目を潤ましてるわであっとゆう間の1日だった。
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作者名:すーさん。 | 作成日時:2019年5月28日 0時